名車、日産・スカイライン復活への道は遠いのか? 日本市場軽視のカルロス・ゴーン

2019年4月22日 21:16

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「INFINITI Q50 Signature Edition」(画像: 日産自動車の発表資料より)

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 日産・スカイラインとして日本で売られていたのは、「インフィニティQ50」だ。2013年1月以来、アメリカで売られてきたインフィニティのスポーツセダンであり、その後、日本市場でスカイラインとして売られていた車だ。この「インフィニティQ50」は、2019年4月17日「シグネチャーエディション」がニューヨークモーターショー2019で公開された。このモデルの最後を飾る特別モデルと考えられる。

【こちらも】日産シンボリックカー戦略 GT-Rがいくら注目を集めても、売れる台数は限られる

 このことは、日本でスカイラインと呼ばれ、親しまれていたモデルの末期を感じさせる。「インフィニティをついでに日本に持ち込んだ」としか感じられないスカイラインの存在は誠に寂しいものだ。販売台数も激減しているようで、桜井真一郎氏が手掛けた名車の面影はどこにも感じられない。量産自動車では珍しく設計者の名がかたられる存在であった「スカイライン」だったが、名も知らない若者が大多数となっているのだろう。現在話題になっている「GT-R」は、「スカイラインGT-R」であったことすら忘れられているのであろう。

 カルロス・ゴーンが「スカイライン」を「GT-R」から切り離し、「日産・GT-R」を日産のシンボリックカーとしたことを知らない世代も増えたことであろう。スカイラインは、単に実用セダンという位置づけだけでなく、現在のBMWなどと同じようにレースに挑戦することを義務付けられたブランドであると感じていたものだ。最近BMW・Z4とトヨタ・スープラの共同開発があったが、先にレーシングモデルを開発して、プラットフォームを完成させ、その後に実用車のパッケージングをデザインすることで、スポーツ性能のポテンシャルの高い車を作り出すBMWの手法をトヨタは学んだ。

 初代「スカイラインGT-R」は4ドアセダンで生まれたが、後に2ドアハードトップを設計する際、レースでのポテンシャルを上げるため、ホイールベースを縮める設計方針となった。それは、ちょうどトヨタが今回学んだことと同じ考え方であったのだ。「スカイラインGT-R」は、日本で唯一のスポーツセダンと呼ばれるにふさわしいモデルだった。それがGT-Rと分離されて、特徴ある実用セダンと化してしまったのが現在のスカイラインだ。

現代において、BMW、ベンツなどのプレミアムカーに対し、「スカイライン」が日本車で唯一追いつく可能性のある名門と認識を変えることを期待したい。今ではトヨタが飛びつきたいブランドであろう。

 カルロス・ゴーン元会長の下で失ってしまった「名門スポーツセダンの誉」を呼び戻す努力を日産に期待したい。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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