太陽光で発電・蓄電ができるバックパック発売 スマホの充電にも対応

2019年4月3日 08:24

印刷

「ビームバックパック」(画像: モジ発表資料より)

「ビームバックパック」(画像: モジ発表資料より)[写真拡大]

  • 利用イメージ。(画像: モジ発表資料より)

 モジ(東京都渋谷区)は2日、太陽光で発電・蓄電ができるバックパック「ビームバックパック」を発売することを発表した。スマホなどの端末にもバックパックから充電でき、災害時での使用も期待できる。

【こちらも】PC不要でiPhoneを充電しながらバックアップ、カードリーダー発売

 「ビームバックパック」はバックパックの表面にソーラーパネルを装備。背負っている間にバックパックで発電が可能だ。USBコネクタがついており、スマホやタブレットなどへの充電が可能となっている。バックパック自体が防水加工となっており、USBコネクタも水を防げるよう防水カバーがついている。

 ソーラーパネルは米国MiaSolé社製を採用。軽量かつ柔軟性のあるパネルで、296x195mmの大型サイズながらバックパックのデザインに違和感なく組み込まれている。電源は最大1.7Aの出力となっており、発電テストではiPhone Xを3時間程度で満充電することができたという。

 スマホの悩みといえば充電切れはよくあることだろう。ちょっとした空き時間にも使用することが多いため、一日の終わりには残りの電池がわずかになってしまい、不便を感じることも少なくない。モバイルバッテリーを持ち歩くことも解決策にはなるが、持ち歩く手間がかかるし充電量も無限ではない。

 その点「ビームバックパック」はバックパック自体に充電機能があるため、太陽が出ている限り常に発電し蓄電してくれる。日中に蓄電し夜になるとスマホやモバイルバッテリーに充電すれば、残りの電池量を気にせずスマホを使うことができる。防水加工もしてあるため、雨天時やレジャーでも安心して利用できる点も特長といえるだろう。

 災害時で電気が使えないときの非常電源としても利用できる。防災用品の中にはUSBポートを備えているラジオやライトもあるため、非常時には「ビームバックパック」を使ってそれらに電気を供給することも可能だ。災害時には連絡手段としてスマホの重要性がより高くなるため、そうしたときの電源としても有用となるだろう。

 バックパック自体の内容量も19リットルあり、収納力も十分だ。 ノートPC収納は15.6インチまで、タブレット収納は10.1インチまで対応。ノートPC用には1cm厚の厚手のパッドが入っており衝撃を吸収できる。サイドポケットもついており傘やペットボトルも入れることが可能だ。

 「ビームバックパック」はクラウドファンディングにて750万円、445人の支援を得て発売が実現した。公式サイトまたはアマゾンにて2万3,800円(税込)で販売を開始している。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

関連記事