タカヒロミヤシタザソロイスト.、2019年秋冬コレクション発表

2019年1月22日 17:16

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記事提供元:ファッションプレス

 タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)は、2019-20年秋冬コレクションを2019年1月15日(火)にフランス・パリで発表した。

■ブランド3度目のショー、パリで開催

 タカヒロミヤシタザソロイスト.としては3度目のショーとなる今回。デザイナーの宮下貴裕にとっては、2009年のナンバーナイン(NUMBER (N)INE)のラストショー以来、10年ぶりのパリでの発表となる。前シーズンの「180°シリーズ」を思わせる構築的なパターンメイキングと、2018-19年秋冬シーズンに打ち出された“サバイバル”の要素を織り交ぜたウェアが展開された。

■構築的なアウター

 まず目に留まるのは、シワ感が表情豊かなウールのジャケットやダブルブレストのコートなど、肩や袖、背中のファスナーを開いて着たアウターの数々。アウターのフードにもファスナーが取り付けられており、開いた状態で頭からかぶると、アウターの襟のようになる。その構築的な要素は、アウターを着ているというよりは、実用的なパーツを1つずつ身に着けているかのような印象を与える。特徴的なのは、アウターの上から取り付けられた、リュックのストラップ部分のようなハーネス。前面には、物を吊り下げることのできるDリングやカラビナがあしらわれている。また、アウターのライナーとして、保温素材の「プリマロフト(PRIMALOFT)」を採用。必要な物を身に着け、自身で調節することのできるディテールからは、“身を守り生きる”、サバイバルの要素が感じられる。

■多彩な造形のニットウェア

 創り込まれた造形は、ニットウェアにも投影。襟から裾にかけてのドレープが美しいプルオーバーのハイネックやボレロのように腕をカバーするニットウェア、ダイナミックに編地を切り替え、ビッグサイズのピンやビーズで装飾を施したセーターなどが登場した。

■“I LIVE NOW”のメッセージ

 ネイティブ・アメリカンのルーツを持つアーティスト、リーバイ・パタのポエムが随所に散りばめられている。バックスタイルやファブリックに描かれた「I LIVE NOW」の文字、ウェアやフェイスマスクの所々にパッチであしらわれた詩篇は、要素の詰め込まれたウェアの、哲学的なメッセージ性をさらに強めていく。「I LIVE NOW」の文字は、手書き風のタッチで記されており、心に直接訴えかけるようなリアリティを感じさせる。

■ノマドを思わせる幾何学柄

 ブラックを基調としたアウターの下に重ねられたのは、エッグプラントとミッドナイト、そしてミッドナイトにはエッグプラントとサックスブルーが掛け合わされている。アウトドアの空気を漂わせるノルディックな柄のブランケットを、身体に巻きつけるようにしてベルトで固定したルックは、ノマドのようなムードを連想させる。サックスブルーはインナーの他、フランネルチェックシャツやベルトにも採用され、重厚感のある雰囲気に明るいアクセントをもたらす。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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