若者層も巻き込み異例の大ヒット!「ボヘミアン・ラプソディ」が語りかけたものとは

2018年12月11日 11:20

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伝説のライブ「ライブエイド」の再現性は鳥肌さえ出てくる (c) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation.  All rights reserved.

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■伝説的バンド「QEEN」を描いた映画が右肩上がり中

 2018年も12月に入り、映画界も最後の盛り上がりを見せている。日本でも「ファンタスティックビースト」の新作が上映されるなど話題性に欠くことがないが、それ以上に今注目されているのが「ボヘミアン・ラプソディ」かもしれない。

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 本作品は世界的人気ロックバンド「QEEN」のボーカルであるフレディ・マーキュリーの半生を中心に描いた映画となっている。彼らの現役時代に青春を送った人ならば、誰もが一度は聞いたことのあるバンドではないだろうか。

 しかし、本映画はそんな懐かしさを求める世代だけでなく、若者の心も捉え、興行収入は右肩上がりとなっているようだ。公開5週目となる12月9日までに、興収は40億円を超えており、動員数は320万人以上を記録。さらに、一部では「ファンタスティックビースト」を「ボヘミアン・ラプソディ」に変更している劇場もあるそうだ。

 大きなヒットを見せている「ボヘミアン・ラプソディ」だが、私個人が映画を見ても同じようにがっつりと心をつかまされた。その理由は、やはりQUEENが圧巻のパフォーマンスを見せた「ライブエイド」の再現性と、フレディの人生の見せ方にあるのではないかと思う。

■「ボヘミアン・ラプソディ」のあらすじ

 1970年代初頭のロンドン。インド系移民の青年ファルーク・バルサラは自分の置かれた環境や父との不仲もあり、「自分」のありどころを音楽に求めるところがあった。そんな彼は「フレディ」と名乗り、バンド「スマイル」のメンバーであるブライアン・メイと、ドラマーのロジャー・テイラーに声をかけ、ヴォーカリストとして加わることになる。

 フレディの加わった「スマイル」は様々な大学のライブでチケットが完売し、徐々に人気を高めていく。そして、ついに自主アルバムを製作すると共にバンド名を「QUEEN」に改名、フレディは自分の苗字も「マーキュリー」に変えてしまう。「QUEEN」となった彼らは破竹の勢いでライブ、アルバム制作を繰り返し、世にその名前をとどろかせることになる。

 しかし、人気者となってもフレディの中から孤独が消えることはなく、常に不安を感じるような生活を送っていた。特にはライブ先にて男性とも一夜を共にするようになり、自分はバイセクシャルではないかと思い始める。すでにメアリー・オースティンという女性と結婚もしていたが、フレディは自分の性癖についてカミングアウトし、一度離れて生活することでお互いに合意する。だが、それこそがフレディ・マーキュリーの本当の孤独のはじまりだったー。

■「ライブエイド」のパフォーマンスとフレディの半生を描き切った作品

 本作はフレディの半生と共に、QUEENを代表する楽曲である「ボヘミアン・ラプソディ」や「We Will Rock You」といった名曲誕生の瞬間も映像化されており、ファンならそれを見るだけでも一見の価値があるだろう。しかし、本作の魅力は何といってもフレディの半生とラストの「ライブエイド」のシーンだ。

 「ライブエイド」は20世紀最大のチャリティコンサートと言われており、「QUEEN」はこのライブにて会場いっぱいの観客を完全に魅了したという伝説を残している。本映画のラストではそのシーンを見事に再現しており、そこに至るまでのフレディの苦悩と相まって自然と心が突き動かされる内容になっているのだ。

 フレディは移民出身ということで常に不安定な環境を感じると共に、家族とも不仲であった。それだけが原因ではないかもしれないが、それが彼に「孤独」を感じさせるのは十分だった。その「孤独」に苦悩し続けたフレディが、何十万という観客に向けて「We Will Rock You」や「We Are the Champions」を堂々と歌う姿に、もしかすると若者は共感と共に感動を覚えているのかもしれない。

 劇場で「ボヘミアン・ラプソディ」を観た私としては、2018年のラストを飾るのにこれほど相応しい映画はないと感じている。この映画にてフレディ・マーキュリーをを演じ切ったラム・マレックに感謝すると共に、まだ観ていない人はぜひ映画館に足を運んでほしい。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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