三菱地所とブイキューブ、丸の内で「テレキューブ」によるテレワークの実証試験

2018年11月7日 16:49

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設置されるテレキューブのイメージ(画像: 三菱地所発表資料より)

設置されるテレキューブのイメージ(画像: 三菱地所発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所とブイキューブは、テレワークができる防音スマートボックスの「テレキューブ」を三菱地所が保有する東京丸の内エリアの3つのオフィスビルのエントランス等に設置して、働き方改革推進の実証試験を11月から開始する。

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 働き方改革を推進する一手段として、テレワークの利用が注目されているものの、サテライトオフィスやカフェでは、作業情報のセキュリティ確保に課題があり、機密性のある資料の作成や電話、メール作業が行えるサテライト空間とはなり得ていなかった。そこで、防音性が高くプライバシー空間が手軽に得られるテレワーク作業空間として、テレキューブのユニットを三菱地所保有の東京丸の内エリアのオフィスビルのエントランス等に設置。多くのビジネスマンが利用できるようにして、テレワーク推進への寄与効果を検証する。設置場所は、大手町パークビル、新丸の内ビル、新東京ビルが予定され、各ビルのエントランス等に3台づつ設置される。

 ブイキューブ製のテレキューブは、内部にテーブルとイス、コンセント、USBコネクタが設置された密閉ボックス型の作業空間で、防音性も確保されており、公共空間や駅などへの設置を想定して設計されている。利用は、移動の合間の隙間時間での作業や電話などを想定している。

 テレキューブは、事前に利用登録した上で、スマートフォンなどからのオンライン予約で取得したQRコードで開錠して利用できる。料金は、15分250円で、当面は法人を対象とし、個人単位でのクレジット決済も今後検討されるという。利用可能時間は、平日の8時から19時までとなっている。

 実証試験は、11月下旬から来年3月末までを予定し、ビジネスエリアでのテレワーク空間の需要と利用状況を調査することで、三菱地所とブイキューブによるテレキューブの普及と課金モデルの事業化の可能性を検討するという。

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