京都経済センターの商業施設名、「SUINA(すいな)室町」に 19年3月開業

2018年11月6日 09:07

印刷

京都経済センターの外観イメージ(野村不動産ホールディングス発表資料より)

京都経済センターの外観イメージ(野村不動産ホールディングス発表資料より)[写真拡大]

  • SUINA室町フードホールのイメージ(野村不動産ホールディングス発表資料より)

 京都府、京都市、京都商工会議所などが京都市下京区四条通室町で建設中の京都経済センターに入る商業施設の名称が「SUINA(すいな)室町」に決まった。野村不動産ホールディングスが5日、明らかにしたもので、フードホールや書店、物販店が入居し、2019年3月にオープンする。

【こちらも】野村不動産、東京都稲城市で地域密着型ショッピングセンター着工

 建物は地下2階、地上7階建て延べ約2万9,000平方メートル。市営地下鉄の「四条駅」や阪急電鉄の「烏丸駅」に直結し、地下1階から地上2階に商業施設のSUINA室町、地上2階に多目的ホールや展示場、地上3階から7階にオフィスが入る。オフィスへの入居予定は京都商工会議所、京都信用保証協会、京都工業会など。運営には京都府と京都市、京都商工会議所、京都工業会などで構成する一般社団法人が当たる。建設費は約100億円。

 このうち、SUINA室町は店舗面積約3,300平方メートル。名前は誰もがひきつけられる魅力的な場所という意味の「粋(すい)な」から取り、特別でお気に入りの「好(す)いている」、心を奪われる「酔(すい)な」という意味もかけた。

 地下1階は欧州で発祥し、米国で人気のフードホールをベースとした新しい飲食エリアが登場、京料理やイタリア料理を気軽に食べられる場所とする。ステーキの「スター」、イタリア料理の「アルバータダイニング」、和食の「フジオフードシステム」など6店舗の入居が決まっている。

 地上1階は地元の大垣書店が出店する。京町家をモチーフに街を表現した京都らしい空間を設け、雑貨店、飲食店、高級ミートデリ店とともに、京都の文化や新しさを提案する。京都織物卸商業組合が運営する「きものステーション京都」も入る予定。2階に入居する物販店は後日、公表される。

 建設現場は京都市を代表する繁華街の四条室町、四条烏丸に位置し、河原町や先斗町、祇園にも近い中心部。京都商工会議所などは京都らしさを随所にアピールすることで新たなにぎわいの場の創設を目指している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事