ラクトJPN、オハラ、パーク24など/本日の注目個別銘柄

2018年9月18日 15:57

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記事提供元:フィスコ


<4686> ジャストシステ 2357 +400ストップ高。先週末に遅延していた第1四半期の決算を発表。営業利益は21.4億円で前年同期比52.0%の大幅増益となった。会社側では通期計画を示していないものの、前期実績の35%の水準を確保しており、想定以上の好スタートと捉えられている。一部製品について、元従業員が無断で返品条項などを付帯して販売していた事実が明らかになり、その後は警戒感も強まっていたことから、よりポジティブな反応が強まる形に。

<1435> TATERU 443 +80ストップ高。先週末に、従業員による不適切行為に対する再発防止策を実施することを決定したと発表している。業務フローの変更、契約適合性手続きの厳格化、業務モニタリング、コンプライアンス遵守体制の見直し、内部通報制度の充実などを掲げている。信頼性低下による今後の影響などは依然不透明であるが、直近で株価の底値到達感なども強まりつつあっただけに、買い戻しの手掛かり材料とされているようだ。

<3139> ラクトJPN 7590 +1000ストップ高。SMBC日興証券では投資判断を「1」、目標株価を9000円に新規に設定。構造的にトップライン成長を実現できる食品株では稀有な会社であると評価している。世界的に乳原料の需給がひっ迫する中、多様なサプライヤーと強い関係を構築し、安定的に乳製品を供給できる状況をポジティブ視。また、暑さから乳製品を自給できない東南アジアは日本以上の成長ポテンシャルがあり、その展開力にも期待しているようだ。

<5218> オハラ 3150 +171急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は24.4億円で前年同期比2.1倍となった。また、通期予想は従来の27億円から34億円に増額修正、6月に続いての大幅な上方修正となっている。光事業における新規開発硝材や加工進度を高めたレンズ加工品、エレクトロニクス事業における半導体露光装置向け高均質ガラスや耐衝撃・高硬度クリアガラスセラミックス「ナノセラムTM」の需要好調が背景。

<3156> UKCHD 2663 +223急伸。バイテックHD<9957>と来年4月1日付で経営統合を行うと先週末に発表している。割当比率は1:1、バイテックHDともども株価は上昇しており、統合によるシナジー効果を期待する動きが優勢のようだ。また、同社は上半期営業利益を19億円から21億円に上方修正、中間配当金も37.50円から62.50円に引き上げると発表しており、こちらも支援材料とされている。

<6407> CKD 1352 -75大幅反落。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価も2600円から1700円に引下げた。半導体を中心としたエレキ分野の投資遅延、米中貿易戦争懸念を発端とした全需鈍化、在庫循環などから目先の需要は急落と推定。産業機械の好循環も需給逼迫解消に伴いピークアウトを迎えつつあると見る。なお、ゴールドマンでは、安川電機<6506>、ファナック<6954>なども格下げした。

<4666> パーク24 3300 -190大幅反落。先週末にかけて7日続伸し過熱警戒感が高まるなかで2016年7月高値に接近しており、利食い売り圧力が強まる状況に。先週末には8月の月次動向を発表、売上高は前年同月比6.3%増と好調を持続、売上総利益は同13.5%伸びて今期に入って最高水準、カーシェアリングサービスも順調に拡大している。ただ、サプライズまでには至らず、当面の材料出尽くし感にもつながる。

<9303> 住友倉 766 +47大幅続伸。5月の戻り高値を更新して2月以来の高値水準にまで上昇。みずほ証券が投資判断「買い」、目標株価900円で新規カバレッジを開始したことが買い材料に。倉庫3社の中ではPBR水準が最も割安に放置されているが、増益が予想される20年3月期の業績回復がバリュエーション是正のカタリストになっていくと見込んでいるもよう。また、5.1%と高い総還元利回りも下支え要因になると評価へ。

<2413> エムスリー 5110 +0もみ合い。UBS証券では、目標株価を4800円から5150円に引き上げているものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げしている。事業領域を拡大しつつ高い収益性の確保は可能と評価しているものの、第1四半期後に成長期待の織り込みが急ピッチで進んだたことを反映としている。営業増員の下期以降の売上貢献への期待も織り込まれたと見ているもようだ。《US》

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