Android版Chrome、低速接続時のJavaScript無効化をデフォルトで有効へ

2018年8月26日 21:55

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記事提供元:スラド

Android版のGoogle Chromeで、低速接続時にJavaScriptを無効化する「NoScript」フラグがデフォルトで有効になるそうだ(Chromium - Issue 876778XDA-Developersの記事Android Policeの記事)。

この機能はNetwork Information APIを使い、ネットワーク通信速度が2G並み、またはそれ以下の場合にJavaScriptを無効にするというものだ。昨年10月からプレビュー版として搭載されており、「chrome://flags/#enable-noscript-previews」を設定することで有効化できる。日本では2G回線を利用できないが、判定は実際の通信速度によって行われるため、より高速な回線でも速度が著しく低下した場合は動作するとみられる。
ただし、Chrome Platform Statusで説明されている通り、機能はData Saverと連動している。実際に試してみたところ、Data SaverをオフにするとJavaScriptも無効化されなくなった。また、有効になった状態で表示されるWebページにはデータ使用量を節約するために表示内容が変更されていることが表示され、元のページに切り替えるためのUIも表示されるとも説明されているが、Data Saverが表示する「データの使用量が削減されました」「原文のページを表示」というものだった。

このフラグ自体はAndroid版だけでなくMac/Windows/Linux/Chrome OSでも利用可能となっているが、Windows上では動作が確認できなかった。なお、どのバージョンからデフォルト有効になるのかは記載されていないが、XDA-Developersの記事ではChrome 69と予想している。 

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