ドイツ、ゲームでの鉤十字使用を解禁

2018年8月13日 22:59

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 8月9日、ドイツのソフトウェア事前審査機構(USK)は、ドイツ国内のゲームに鉤十字を含むナチスのシンボルマークの利用が可能であると述べた。ナチス絡みのマークの利用は学術的なものや歴史的な史料にあたる映像作品にのみ許されていたが、USKは従来方針を転換し、この範囲をゲームまで拡大した。これまでは、鉤十字が入っていると審査対象にすらならなかったが、今後は内容的にナチスを賛美するものかどうかが審査項目に加わることになる(TelegraphNintendoSoupReuters)。

 ドイツ版の『Wolfenstein II』は、ヒトラーに口ひげがなく、国旗も鉤十字を使わないように変更されていたため、拘りを持つゲーマーは同じドイツ語版であるPS4のオーストリア版を入手するなどの対処を余儀なくされていたが、これは越境した段階で違法であり、今夏に発売されたNintendo Switch版ではオーストリア版からもヒトラー関連の諸々が削除されている。今回のUSKの発言も『Wolfenstein』シリーズに関する議論が発端であり、これによってたとえば『Hearts of Iron』シリーズなどもパッチなしで他国版と同内容のものがプレイできるようになるとみられる。

 スラドのコメントを読む | YROセクション | 検閲 | YRO

 関連ストーリー:
足跡が鍵十字になるブーツが米Amazonで発見され、回収になる騒動 2017年01月13日
ナチスの暗号機、英博物館の研究者らがイーベイで見つけ1600円で落札 2016年06月03日
ナチス紋章や日の丸を使った米Amazonの「高い城の男」広告が物議を醸す 2015年11月27日
Xbox用ゲーム「格闘超人」が不適切な表現で全世界から回収 2003年02月08日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事