「フリーランス」や「副業」の向き・不向き

2018年8月3日 12:17

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 ある記事で、「アメリカで急成長するフリーランス社会」というものがありました。

【こちらも】35歳以上の転職経験者、30%が副業をしているという現実

 調査によると、アメリカの総就業人口は過去3年で2.6%ほど成長していますが、これに対して、フリーランス人口は8.1%の成長となっていて、総就業人口の3倍以上のスピードで急成長しているとのことです。
 この調査では、フリーランスを「補完的、短期的なプロジェクトや契約による業務を過去12ヶ月に行った人」と定義しており、副業のような形態も含んでいますが、こういう働き方をする人が総就業人口の36%程度を占めていて、フリーランスの増加率が今までのように続けば、2027年にはフリーランスと非フリーランスの就業人口が逆転するそうです。

 発注側とフリーランス側をつなぐツールを提供するオンラインマーケットプレイスが台頭していて、これらを利用して業務を受託し、支払いを受け、オンラインを使って好きな時間に、どこでも仕事ができるスタイルは、確実に一般化しているとのことです。

 私自身は、まさにこのフリーランスやインディペンデントコントラクター(独立請負人)といわれる働き方なので、偉そうに言えば「ようやく時代が追いついてきた」くらいの感じですが、今まで10年以上やってきた経験で言えば、やはりメリットもデメリットもありますし、もっと言えば、その人によっての向き、不向きが大きいのではないかと思っています。

 その要素はたぶんいろいろあって、人によって言うことが違うでしょうが、私が一つだけ思っているのは「他人に決めてもらったり、やってもらったりすることが心地よい人」は、本人がつらいだろうし、なかなかうまくいかないだろうということです。
 これは誰かに相談するとか、他の専門家に依頼するとか、それを否定しているのではありません。ただ、もしそれを自分でやらなければならない事態になった時、下手でも遅くてもこなすことができなければ、フリーランスで働くことは難しいと思うのです。
 例えば、奥さんがいないと料理、洗濯、さらに衣類のしまった場所までわからないという男性がいますが、それと同じ状態が仕事でも起こることになります。

 これが会社であれば、自分がやらなくても誰かが知らないうちにやってくれていることや、誰かに指示してやらせることで問題は解決します。いちいち自分が手を下す必要はありませんし、知っておく必要すらないことはたくさんあります。

 ただ、フリーランスの場合、その方法は別にして、すべての問題には自分が解決に動かなければなりません。もしも、そこで100%丸投げの依存をしていては、自分で動くことも、誰かに頼むこともできません。依存が当たり前の社会人生活が長いと、ここが切り替えられません。依存することに不安も疑問も持たないと、それが大きなトラブルになることがあります。
 このことはよく理解しておかなければなりませんが、実際はなかなか理解ができません。

 もちろんこれがすべてではないですし、優秀な支援先を見つけて成功している人も大勢いますから、一概に言い切るのは適切ではありません。
 ただ最近は、やれ起業だ副業だと言って、それをあおるような本やセミナーのたぐいがたくさんあります。フリーランスで働くマインドを持つために、こういうものを見聞きするのは良いですが、フリーランスや副業という働き方に向かない人は確実にいます。変に焚き付けるのは好ましくありません。

 「フリーランス」や「副業」という働き方が、今後増えていくのは間違いありませんが、その動きに安易に流されず、自分の性格や適性をよく考えてほしいと思います。

 ※この記事は「会社と社員を円満につなげる人事の話」からの転載となります。元記事はこちら

著者プロフィール

小笠原 隆夫

小笠原 隆夫(おがさわら・たかお) ユニティ・サポート代表

ユニティ・サポート 代表・人事コンサルタント・経営士
BIP株式会社 取締役

IT企業にて開発SE・リーダー職を務めた後、同社内で新卒及び中途の採用活動、数次にわたる人事制度構築と運用、各種社内研修の企画と実施、その他人事関連業務全般、人事マネージャー職に従事する。2度のM&Aを経験し、人事部門責任者として人事関連制度や組織関連の統合実務と折衝を担当。2007年2月に「ユニティ・サポート」を設立し、同代表。

以降、人事コンサルタントとして、中堅・中小企業(数十名~1000名規模程度まで)を中心に、豊富な人事実務経験、管理者経験を元に、組織特性を見据えた人事制度策定、採用活動支援、人材開発施策、人事戦略作りやCHO(最高人事責任者)業務の支援など、人事や組織の課題解決・改善に向けたコンサルティングを様々な企業に対して実施中。パートナー、サポーターとして、クライアントと協働することを信条とする。

会社URL http://www.unity-support.com/index.html

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