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キャッシュレス環境、大変革の兆し? LINEとヤフーが決済手数料競って無料 (後編)

2018年8月3日 20:08

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 ヤフーはソフトバンクと共に6月に設立した決済事業会社「ペイペイ」名で今秋スマホ決済に参入することを、7月27日発表した。インドのスマホ決済最大手Paytm(ペイティーエム)と組んで、消費者あるいは店舗側のスマホなどにQRコードを表示し、相手側のスマホなどで読み取って決済する方式になりそうだ。

【前回は】キャッシュレス環境、大変革の兆し? LINEとヤフーが決済手数料競って無料 (前編)

 ソフトバンクの営業網を動員して加盟店獲得を全国規模で行う。加盟店が負担する手数料は当面求めない。10月から決済手数料0円、導入手数料0円、入金手数料0円の「ヤフースマホ決済」を開始する。ペイティーエムのノウハウと人工知能(AI)を活用し、ソフトバンクグループのメンツを賭けて、ペイメントシステムの覇権獲得を狙っている。

 AnyPay(エニーペイ、東京・港)はQRコード決済アプリ「ペイモビズ」を昨年11月から展開している。少額の決済金額が多い個人事業主をターゲットに、月額決済金額が5万円までは手数料を無料とするライトプランを設定して、加盟店開拓を加速させてきた。通常の決済手数料は2.95%だが、LINEのキャンペーンに対抗して引き下げる計画はなさそうだ。

 Origami(オリガミ、東京・港)はQRコード決済の草分け企業の1社として約2万店の加盟店を持つ。決済データを活用して加盟店に対しては販促支援策を、消費者側には新しい金融サービスを提供したいとの姿勢で、手数料は3.25%だ。

 日本美食(東京・千代田)はクレジットカードと、様々なQRコード決済にも対応している。5月にLINEペイとの連携を開始して、14種類の決済ブランドが使える。初期費用と導入費用は不要として、3.0%の決済手数料で全てのブランドが利用できる。決済データを生かした広告やプロモーションによる送客が可能として、独自性をアピールしている。

 メタップス(東京・港)は子会社のプリン(pring)が1.0%台とされる現金管理コストを下回る、0.95%を決済手数料に設定した。LINEが想定外の手数料無料をアピールしているためインパクトが弱くなったが、9月から日本瓦斯(ニチガス)の検針員や配達業者約1000人にプリンによる報酬の支払いを開始する。アプリでそのまま使うことはもちろん、銀行口座に移しても手数料がかからない。LINEは銀行口座に送金すると1回、216円かかるので、差別化に問題はない。

 決済業者は今までにない盛り上がり状態にあり、決済手数料無料にポイント増枠が加われば、ショップも利用者も有難い話だ。時代感度の豊かな若い世代から利用が本格化する可能性もある。出来れば、高齢者を置き去りにしないで、共生できる知恵比べも欲しいところだ。(矢牧滋夫)

関連キーワードソフトバンククレジットカード高齢者LINE人工知能(AI)Yahoo!

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