ヤマトとJAL、フランスで日本の農産品販売を支援 パリにアンテナショップ

2018年7月23日 08:00

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 ヤマトホールディングスと日本航空(JAL)は、日本の農水産品のフランスでの販売を支援するため、輸出入手続きから、各種輸配送、現地販売までをトータルで提供するプロジェクトを開始する。

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 このプロジェクトの背景には、世界中から注目される日本の食がある。「和食」はユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、海外での日本食や日本食材への需要は高まりを見せている。特にフランスは、欧州最大の日本文化の博覧会「ジャパンエキスポ」が毎年開催されているなど、日本への関心が高く、今年は日仏交流160周年を記念したイベントも開催。文化的にも食に造詣が深いことに加え、日欧EPAも2019年には発効が見込まるなど、日本企業にとっては魅力的な市場と注目されていた。

 プロジェクトの第一弾として、パリに日本の農水産品の販売およびテストマーケティングを行うアンテナショップ「Le goût du Japon」を、Workshop ISSE内に2018年9月上旬より開設する。店舗名の「Le goût du Japon」は“日本の味”を意味するフランス語だ。

 今後は、農水産品のアンテナショップでの直接販売に加えて、日本食レストランへの食材提供や、ヤマトと連携関係にあるフランス国内最大手の運送事業者「クロノポスト」のネットワークを活用し、ECで注文を受けた商品をフランスの消費者に直接届けるなど、販路の多様化を検討。

 クロノポストは、欧州第2位の国際エクスプレス事業を行うDPDグループに属しており、将来的にはDPDグループのネットワークも活用した事業拡大も視野に入れている。(記事:久保圭大郎・記事一覧を見る

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