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三井物産と伊藤忠、オーストラリアで鉄鉱山の新規開発を決定
サウス・フランク鉄鉱山の地図。(画像:三井物産発表資料より)[写真拡大]
三井物産は、伊藤忠商事などと共同運営するJVを通し、オーストラリアのサウス・フランク鉄鉱山を新規開発すると発表した。総開発費は先行投資分を除いて34億ドル(約3,750億円)、三井物産の投資は約2.4億ドル(約265億円)。伊藤忠商事の投資は約2.7億米ドル(約301億円)。
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開発は、三井物産、大手資源会社BHP社、伊藤忠商事が共同運営するマウント・ゴールズワージイJVを通して行われ、JVの権益比率は三井物産7%、BHP 85%、伊藤忠8%である。
サウス・フランク鉄鉱山は、オーストラリア西部、ピルバラ地域に位置する。近隣にヤンディ鉄鉱山という年産8,000万トン規模の鉄鉱山があるのだが、これの終掘が近く、それに代わるものとして開発されるのがサウス・フランク鉄鉱山である。
また、サウス・フランク鉄鉱山の近くにはマック鉄鉱山というのもあり、このマック鉄鉱山の既存インフラを最大限に活用することで、投資総額の抑制が期待できるという。
追加で導入されるのは、鉱石処理施設、貯鉱場、貨車積み設備、トラック等機材。サウス・フランク鉄鉱山は向こう25年間は操業可能であると見られており、これによって、西オーストラリアの鉄鉱石事業の供給能力の長期的維持が期待できる。
サウス・フランク鉄鉱山は2021年中の初出荷を目指しており、西オーストラリアにおけるその他の鉄鉱山、すなわちマウント・ニューマン、ヤンディ、マウント・ゴールズワージィとあわせ、年間出荷量2億9,000万トン体制を目指していくという。ちなみに2017年度の年間出荷量は2億7,000万トンだったとのこと。
なお、鉄鋼市場の現況であるが、中国の急速な成長に伴う資源のスーパーサイクルは既に一巡しているが、アジアを中心として引き続き底堅い需要があると見られており、特に、環境負荷の低い高品位の資源に対しては、高いニーズがあるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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