アウディ初の電気自動車「e-tron」のプロトタイプ公開

2018年3月8日 07:59

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公開された「e-tron」の画像。(画像:アウディジャパン発表資料より)

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  • 公開された「e-tron」の画像。
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 アウディは、ジュネーブ国際モーターショーで、アウディ初の電気自動車となる「e-tron」のプロトタイプの公開を行った。

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 このプロトタイプはモーターショーに合わせてジュネーブ市内、主には観光名所スポットなどを中心に路上を走行し、「一般の方々にスクープ写真を撮影する機会を提供する」とのこと。また、ハッシュタグ(#etron)を利用してソーシャルメディアに投稿すれば、その中から選ばれたベストショットがアウディ公式サイトで公開されるという。

 ラグジュアリーカーのスペースと快適性に長距離の航続距離を組み合わせたスポーティなSUVとなる予定のe-tronは、量産開始までに250台ほどの試作車を開発し、世界中の過酷な環境でテスト走行を行う予定であるという。予定としては今年末の発売とのことであるが、スカンジナビア、アフリカ、アジア(の山岳地帯)、ニュルブルクリンク、中国の大都市、アメリカのハイウェイ。各地で合計500万キロメートル、つまり地球125周分、のべ時間にして8万5,000時間の試走が予定されている。

 乗員定員は5人で、荷物積載量は豊富だ。長距離ドライブも可能で、充電方法も幅広く用意されている。市販バージョンのe-tronは、最大150キロワットを急速充電可能で、30分以内の充電で長距離走行を可能にするという。

 なお、年末に発売を予定しているのはヨーロッパ市場においてである。日本での発売などについてはまだ未定。製造工場はベルギー・ブリュッセルのカーボンニュートラルな工場であるとのこと。

 アウディの今後の予定としては、e-tronは重大な未来へのマイルストーンであり、2020年までには3タイプの電気自動車を世に送り出すつもりであるという。SUVのほか、4ドアグランツーリスモ、そしてコンパクトセグメントであるという。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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