日産とDeNAが自動運転の次世代交通サービス「Easy Ride」でコラボ

2018年2月25日 08:25

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Easy Ride 実証実験用車両(両社の発表資料より)

Easy Ride 実証実験用車両(両社の発表資料より)[写真拡大]

 日産自動車とDeNAがタッグを組んで「完全自動運転車」を開発した。その名も「Easy Ride(イージーライド)」。日産とDeNAは無人運転車両「Easy Ride」の実証実験を3月5日から18日までの2週間、神奈川県横浜市のみなとみらい地区周辺で開始すると発表した。

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 Easy Rideは「もっと自由な移動を」をコンセプトに、誰でも簡単で気軽に好きな場所や行きたい場所へ自由に移動出来る交通サービスを目指す。スマートフォンの専用アプリ1つで目的地の設定から配車、支払いを行い、目的や気分に合わせて行き先を決めてくれたり、場所と時間を予約すると指定した通りに来てくれるというサービスだ。「人がいないってなんだか不安…」という人も大丈夫。24時間体制で管理センターが管理しているため無人でも安心だ。

 日産とDeNAの両社は1年前の2017年1月から、自動運転技術を活用した新しい交通サービスの開発に着手してきた。自動運転、EV、コネクテッドカーの3つの技術領域とシェアリングなど新しい自動車ビジネスの領域との融合を目指す「日産インテリジェントモビリティ」構想はここから始まったのだ。それから11カ月後の12月5日。「Easy Ride」専用サイトを立ち上げ、それと同時に実証実験に参加する一般ユーザーの公募も始まった。

 この実証実験には1600人の応募があり、最終的には300人が選ばれた。そして23日には実証実験に先立って報道関係者だけに取材会が開かれた。内容は約10分間Easy RIdeに乗車し、体感してもらうというもの。自動運転でも問題なく一般道路を走行が可能で、走っていくとクーポンなどお店の情報をスマートフォンに通知してくれるなど利便性が高いとのことだ。

 「Easy Ride」は2020年代早期に実用化を目指している。実証実験終了後には運行ルートの拡充に多言語化対応、無人運転環境でのサービス検討なども行う予定だ。新しい未来の幕開けを予感させる「Easy Ride」。まずは3月5日からの実証実験での一般ユーザーの反響を楽しみに待ちたい。

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