サンスターと富士通、クラウドとアプリ連動の先進予防歯科サービス開始へ

2017年12月27日 11:40

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「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」(画像: 発表資料より)

「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」(画像: 発表資料より)[写真拡大]

 サンスターと富士通は25日、サンスターのIoTスマートハブラシ「G・U・M PLAY(ガム・プレイ)」と富士通の歯科医院向けクラウドサービスを連携させた先進予防歯科サービスを1月末から実施すると発表した。

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 サンスターによると、生涯にわたる口腔の健康を維持するためには、歯科医師による定期的かつ専門的なケアが重要であり、今回両社が提供する新サービスは、歯科医院での患者の口腔情報と、サンスターの「ガムプレイ」に蓄積されたホームケアの基本である毎日の歯磨き情報を連動させる先進性の高いサービスとされる。新サービスにより、歯科医師や歯科衛生士は、来院時の患者の口腔状態に加え、自宅での日々の歯磨き状況もデータとして確認され、それぞれの患者に最適な歯科指導が可能になり、患者の積極的な予防歯科行動を促すことができるといわれる。

 今回の新サービスの提供にあわせ、サンスターでは、ガム・プレイに新たなアプリを追加する。患者は、歯科医院で指導を受けた磨き方のくせや、磨き残しの状態に合わせた歯磨きの手順や時間配分を設定できるソフトで、スマートフォンの画面に示される個人に合った磨き方の指示に従い、歯磨きや、日々の歯磨き状況を確認できる。そのため、個人に適したよりよいホームケアを継続的に行うことができる。

 両社は2020年までに予防型歯科医院を中心に約500の歯科医院への新サービスの提供を目指すことにしている。

 ガム・プレイは2016年にサンスターが世界で初めて開発した製品で、ハブラシにその動きを認識するセンサーを装着し、スマートフォンと連動させることにより、自分の歯磨きを記録・分析することができる。正しい歯の磨き方を身につけられるだけでなく、ゲームや音楽を取り入れたアプリで、歯磨きの時間を楽しみに変えることもできる。

 富士通の歯科医院向けクラウドサービスは、レントゲン写真や口腔内写真、歯周病検査、歯科衛生士のコメントなどの歯科医療情報を、富士通のデータセンター内のクラウド環境にアップロードし、「歯の健康ファイル」として集約することで、患者との共有を可能にするサービスである。(南条誠)(記事:南条 誠・記事一覧を見る

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