三菱地所がリニューアル中の甲子園近くの商業施設、名称は「Corowa甲子園」に

2017年12月22日 06:48

印刷

「Corowa甲子園」のイメージ(三菱地所発表資料より)

「Corowa甲子園」のイメージ(三菱地所発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所が兵庫県西宮市の阪神甲子園球場近くでリニューアルしている新商業施設の名称が「Corowa(コロワ)甲子園」と決まった。三菱地所が19日明らかにしたもので、食品フロアにはイオンが再出店し、2018年のゴールデンウィークから営業を始める。

【こちらも】三菱地所、青山ベルコモンズ跡地で複合商業ビル建設に着工

 新商業施設は阪神電鉄本線の「甲子園駅」から徒歩1分の西宮市甲子園高潮町にあり、甲子園球場からも阪神高速3号神戸線を挟んで目と鼻の先。建物は鉄骨鉄筋コンクリート地下2階地上6階建て延べ約8万平方メートルで、合計約60店舗が入居する。売り場面積は約3万平方メートルになる。

 地下2階の食品売り場にはイオンが出店するほか、地下1階から地上2階までに生活雑貨やファッションの店舗、ドラッグストア、書店などが入居する。地上3階はレストラン、カフェ、飲食店から成るフードコートと家電量販店などが入る。地上4~6階と屋上は駐車場。収容台数は約1,000台の見込み。

 新名称の「Corowa甲子園」は、毎日が楽しくなり、心がワクワクする新設になることを願ってつけられた。

 この施設は1993年の竣工。大手スーパーのダイエーが百貨店事業に乗り出すに当たり、命名した店舗ブランド「プランタン」の8号店「プランタン甲子園」としてオープンした。21世紀の百貨店のあり方を模索する実験店舗とするのが当初の狙いだった。

 しかし、経営は当初から低迷を続け、開店2年後の1995年にダイエー直営の「ダイエー甲子園店」に業態を変更。以後、甲子園球場で野球観戦する阪神ファンらが弁当や飲料を買う店として売り上げを伸ばし、阪神戦の試合開始前に地下の食品売り場でレジ待ちの長い列ができるのが恒例になっていた。

 2016年からは経営がイオングループのイオンリテールに移り、「イオン甲子園店」として再スタートした。店舗の大部分は2017年5月まで、地下2階の食品売り場は野球シーズンの終わる10月まで営業していた。

 三菱地所は2月にこの施設を取得し、地域に根付いた近隣型ショッピングセンターとして再生するため、8月から各階のリニューアルを進めている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事