iPhone 8/8 Plus分解リポート、ガラス製バックパネルの修理は非常に困難

2017年9月26日 23:56

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記事提供元:スラド

headless曰く、 分解リポートでおなじみのiFixitが、先日発売されたiPhone 8/8 Plusを早速分解している(分解リポート: iPhone 8/iPhone 8 Plus、iFixitのブログ記事: iPhone 8/iPhone 8 Plus)。

 iPhone 8/8 Plusではバックパネルがガラスになり、ワイヤレス充電に対応、プロセッサーはA11 Bionic+M11となっている。ワイヤレス充電対応の関係でフレームの構造は変わっているが、全体的なコンポーネント配置などについてはiPhone 7/7 Plusと同様だ。カメラはiPhone 7/7 Plusにそれぞれ搭載されているものとスペック上の違いはないものの、新型に置き換えられている。

 Appleではバッテリー持続時間について、それぞれiPhone 7/7 Plusとほぼ同じと説明している。ただしバッテリー容量は少なくなっており、iPhone 7のバッテリーが7.45Whだったのに対し、iPhone 8では6.96Wh。iPhone 7 Plusの11.1Whに対し、iPhone 8 Plusは10.28Whだという。

 ガラス製のバックパネルを取り外すのは不可能ではないが、破損して交換が必要な状況での取り外しは困難とみられる。iFixitではiPhone 8のバックパネルを何とか取り外しているが、あえてひびを入れたiPhone 8 Plusのバックパネルではヒートガンでフレームが柔らかくなるほど加熱しても接着剤は柔らかくならず、取り外しを断念している。

 iPhone 8/8 Plusの修理しやすさスコアは、それぞれiPhone 7/7 Plusよりも1点低い10点満点中6点。高評価/低評価のポイントはiPhone 8/8 Plusともに同様で、ディスプレイおよびバッテリーが交換しやすい点と、ワイヤレス充電によりLightningポートの消耗が抑えられる点が高評価を受けている。中間の評価になっているのは、防水・防塵シールの修理が困難な一方で水没ダメージの修理が必要になる可能性が低い点と、一部で標準的なプラスネジが使われているものの、4種類のドライバーが必要になる点だ。

 低評価ポイントはガラス製バックパネルの交換が困難な点に加え、内部のコンポーネントを取り外す際に他のコンポーネントのブラケットやケーブルを取り外す必要がある点が挙げられている。バックパネルの耐久性は今後明らかになっていくと思われるが、修理は非常に困難とのことだ。

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