電力・ガス自由化で何が変わったのか 変更した人はわずか1割

2017年8月29日 08:17

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

マイボイスコムは、『電力・ガス自由化』に関するインターネット調査を実施し、10,923件の回答を集めた

マイボイスコムは、『電力・ガス自由化』に関するインターネット調査を実施し、10,923件の回答を集めた[写真拡大]

 マイボイスコムは、『電力・ガス自由化』に関するインターネット調査を実施し、10,923件の回答を集めた。

【こちらも】ガス自由化で得られる4つのメリット

 電力自由化の認知率は96.7%、「内容まで詳しく知っている」が34.9%、「聞いたことがある程度」が61.8%となっている。「内容まで詳しく知っている」は男性や高年代層で比率が高く、男性50代以上では約45%。「知らない」は、若年層で比率が高くなっている。

 ガス自由化の認知率は91.3%、「内容まで詳しく知っている」が24.9%、「聞いたことがある程度」が66.4%となっている。「内容まで詳しく知っている」は男性や高年代層で比率が高く、男性50代以上では3割強。「知らない」は若年層で比率が高く、10代4割弱、20代2割弱となっている。

 2016年4月の電力自由化後の電力会社の変更状況は、「電力会社の変更を検討していない・予定はない」が56.4%、「電力会社の変更を検討したが変更の予定はない・検討中」が16.5%と、変更予定がない人が7割強を占める。「電力会社を変更した」は9.8%、「契約している電力会社で、料金プランを変更した」は4.3%、「電力会社や料金プランの変更を予定している」は3.9%。中国地方では、「契約している電力会社で、料金プランを変更した」が2割弱と他の地域より比率が高くなっている。

 電力会社を変更する予定がない人に理由を聞いたところ、「現在利用している会社に特に不満がない」(45.1%)、「変更してもメリットが感じられない」(31.0%)が上位2位。20代では、「変更手続きが面倒」が「メリットが感じられない」より比率が高くなっている。北陸・中部・中国では、「現在利用している会社に特に不満がない」の比率が高い傾向だ。

 電力会社の契約意向は、「大手電力会社(従来の電力会社)と契約したい」が37.8%、「大手電力会社以外の電気小売事業者(新規参入会社)と契約したい」が11.2%。「どちらともいえない」が51.0%を占める。大手電力会社契約者のうち、「大手電力会社以外の電気小売事業者と契約したい」は5.7%だ。

 2017年4月のガス自由化後のガス会社の変更状況は、「ガス会社の変更を検討していない・予定はない」がガス使用者の73.0%、「ガス会社の変更を検討したが変更の予定はない・検討中」が13.5%と、変更予定がない人が9割弱を占める。「ガス会社を変更した」は1.2%、「契約しているガス会社で、料金プランを変更した」は2.4%、「ガス会社の変更を予定している」は3.2%。

 ガス会社の契約意向は、「都市ガス:大手都市ガス会社(従来の都市ガス会社)を契約・利用したい」が36.9%、「都市ガス:ガス小売事業者(大手都市ガス会社以外。新規参入会社)を契約・利用したい」が4.1%。「LPガス(プロパンガス)を契約・利用したい」「その他」が各1割、「わからない」が36.0%。従来の都市ガス契約者のうち、「都市ガス:ガス小売事業者を契約・利用したい」は5.0%だった。(編集担当:久保田雄城)

■関連記事
原発で枝野氏と党首討論なら、総理に勝ち目ない
【電力大手の2017年3月期決算】燃料費と電気料金が連動する限り、原発が再稼働すれば業績好転、しなければ現状維持
4月からガスの小売が全面自由化 勧誘に際して注意すべきポイントは?
知っているのに知らないIoT それでも技術は進化し続けている。
電力市場が全面自由化 2016年度の販売電力量は前年度比56.3%増の628.7億kWhの見込み

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事