北のミサイル、スカッド改良型弾道ミサイルの可能性 稲田防衛省

2017年6月4日 20:18

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 稲田朋美防衛大臣は2日の記者会見で、北朝鮮が5月29日に発射した弾道ミサイルについて「スカッドミサイルを改良した新型弾道ミサイルであった可能性がある」との認識を示した。「詳細については分析中」とした。

 稲田防衛大臣は「30日に北朝鮮が発表した画像によれば、キャタピラ式のTELから発射される様子やミサイル弾頭部に小型の翼とみられるものが確認されるなど、これまでのスカッドミサイルとは異なる特徴を有する」とした。

その一方で「これまでのスカッドミサイルと弾頭部以外の形状や長さが類似しており、これまでのスカッドミサイルと同様の液体燃料推進方式のエンジンの特徴である直線状の炎が見て取れる」とした。

そのうえで「発射における飛翔距離等を踏まえ、北朝鮮が発表した画像や新型精密誘導弾道ロケットと述べていること等を踏まえればスカッドミサイルを改良した新型弾道ミサイルであった可能性がある」と述べた。稲田防衛大臣は「防衛省としては北朝鮮による発表等も踏まえ、専門的・総合的な見地から分析に努めていきたいと考えている」とした。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
北に国際社会の圧力で更なる挑発行為の可能性も
ミサイル発射は国際社会への公然たる挑戦と外相
29日発射の北ミサイルは短距離弾道ミサイル
北ミサイル 隠岐諸島から約300キロに落下
BMD能力で8隻体制を急ぐ 安倍総理

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事