福島の伝統工芸をデザインで変える、コシノジュンコ氏らが14社とコラボ

2017年2月10日 11:26

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記事提供元:アパレルウェブ


コシノジュンコ氏

 福島県がデザイナーのコシノジュンコ氏らがタッグを組み、福島県の伝統工芸をブランド価値を高めるプロジェクト「福島 CRAFTS and PEOPLE」が発表された。福島県が2016年度新規重点事業の1つとして立ち上げた「クリエイティブ伝統工芸創出事業」の一環で、さまざまな分野のクリエイターと県内の伝統工芸事業者が協業し、伝統工芸産業の新たなブランド価値を創出するもの。アッシュ・ペー・フランスのエグゼクティブ・プロデューサー佐藤美加氏プロデュースのもと、コシノジュンコ氏のほか、ファッションデザイナーのスズキタカユキ氏、クリエイターのナタリー・レテ氏、日本画家の舛田玲香氏、アクセサリー作家のKINARIYA氏が参加。福島県の事業者全14社とコラボレーションを行った。

 コシノ氏は11社と協業し、漆やロウソク、硝子、紙、木綿、桐などをデザイン。“コントラスト”をコンセプトにした商品は、モノトーンを基調とし、「情緒的ではなく、モダンに仕上げた」(コシノ氏)という。漆粘土を素地にした大ぶりながら軽量なイヤリング(大森漆器工房)や、会津もめんを使ったエプロンやスマホケース(白河産業)もある。「例えば、和ロウソクはインテリアとして提案した。通常は仏壇に置かれるものだが、まずはそうした先入観を取り払うことが必要だった」とコシノ氏。発表までわずか半年間だったというプロジェクトの制作過程を振り返り、「(世界最大のインテリア&デザイン見本市)メゾン・エ・オブジェに出してもいいほどのクオリティー」と話した。

 伝統工芸の産業縮小は全国的な課題。ライフスタイルの変化による需要減少や、後継者・人手不足がその背景にあるが、福島県では東日本大震災(2011年)に伴う風評被害が深刻化。その影響が食品だけにとどまらず、伝統工芸を含むほかの産業にも広がっている。「コシノ氏をはじめとする世界的クリエイターとの取り組みを通し、ブランド価値の高い商品を作っていきたい」(福島県観光交流局)という。コシノ氏も、「事業者それぞれ抱える課題は異なるが、固まって何かをやる意味は大きい。福島県の伝統工芸には、優れた技術とオリジナリティーがある。デザインの力でこの状況を変えて行きたい」と意欲を見せた。

 東京・国立代々木競技場で2月15~17日に行われるファッションとデザインの見本市「rooms 34」(運営:アッシュ・ペー・フランス)に出展。4月下旬から、地場産商品を販売する「rooms Ji-Ba」(東京・渋谷)や「ジュンコ コシノ」(東京・南青山)などで順次販売されるという。






福島県のひょっとこ踊りの名人と。


会津木綿(白河産業)xファッション・雑貨ブランドの「KINARIYA」

羊羹の本家長門屋x画家・増田玲香。ファンタジー性のあるコンセプトをもとに、羊羹の中に羽ばたく鳥を描いた

白河だるまx仏出身アーティストのナタリー・レテ氏

絹織物の齋藤産業x「suzuki takayuki」によるストール

※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。

関連キーワード東日本大震災福島県コラボレーションフランス青山

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