トヨタ、手のひらサイズの対話型ロボ「KIROBO」、CEATEC 2016で発表。生産はVAIO

2016年10月8日 21:45

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

トヨタが2017年に発売するコミュニケーションパートナー・ロボット「KIROBO mini」。価格は3万9800円(税別)、生産はVAIOが担当する

トヨタが2017年に発売するコミュニケーションパートナー・ロボット「KIROBO mini」。価格は3万9800円(税別)、生産はVAIOが担当する[写真拡大]

 トヨタ自動車は、コンパクトなサイズで常に寄り添う超小型ロボットのコミュニケーションパートナー「KIROBO mini」を全国のトヨタ系ディーラーを通じて2017年に発売する予定だと、2016年10月4日に開幕した『CEATEC JAPAN 2016』で発表した。10月7日までの4日間、千葉幕張メッセの会場で一般公開する。

 トヨタによると、全国販売に先立ち、今冬に東京都と愛知県の一部販売店で「KIROBO mini」の先行販売を計画しており、WEBによる事前予約の受付を予定している。本体価格は、39,800円(税抜き)となる見込み。

 「KIROBO mini」は、座った姿勢で高さ100mmと手のひらに収まる小柄なサイズのコミュニケーションパートナー・ロボット。話しかけた人の方向に顔を向け、顔や手などを動かしながら雑談のような何気ない会話が可能だ。小柄なので外出時もバッグなどに入れて連れて行くことができる。人に寄り添い、心を通わせる存在を目指し開発した。

 さまざまなしぐさや会話は、主に「KIROBO mini」本体と専用アプリをインストールしたスマートフォンとをBluetoothR*1でつなぐことで実現した。本体に搭載したカメラにより人の表情を認識して、感情を推定しながら人の気持ちに寄り添った動作や会話を行う。また、クルマや家から取得する情報を踏まえた会話も可能にした。

 「KIROBO mini」は、クルマづくりの根底にあり続ける、「人に寄り添い、心を動かす」という理念をクルマとは違う形で表した新たなモノづくりのチャレンジ「TOYOTA HEART PROJECT」の一環として推進し、具現化したものである。トヨタはクルマを「かけがえのないパートナー」に位置付けてもらえるような、ユーザー期待を超えるクルマづくりを目指し取り組んできた。トヨタは「KIROBO mini」との一緒の暮らしを提供することで、より楽しく豊かな人生や社会に貢献していきたいと考えているとしている。

 生産はPC事業社のVAIO、身長(座高)100mm、体重183g。価格は3万9800円(税別)、専用アプリ使用料金が別途必要で300円/月だ。

 CEATECを発表の場所とした背景には、CEATEKが標榜する “つながる社会、共創する未来”」に「KIROBO mini」が相応しいとしたからだ。同展示会のトヨタ・ブースで「KIROBO mini」とのコミュニケーションを体験できる。(編集担当:吉田恒)

■関連記事
デンソーがCEATECで異色の展示。実際に製品化された知られざるロボットアーム
小規模配送・配達事業者にお勧め、業務用テレマティクス「Honda Biz LINC」、CEATECで
オムロン、非接触型「車載用脈拍センサー」CEATECで発表。生体センシングで安全運転支援
『CEATEC JAPAN 2016』開幕。安倍首相出席し「CPS/IoT Exhibition」に熱が入る
新コンセプトのCEATEC JAPAN 2016。IoT最先端技術がもたらす可能性の展示

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事