アウディ、ミッドサイズのSUV「Audi Q5」の第2世代を発表。来年春に発売

2016年10月2日 17:21

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記事提供元:エコノミックニュース

先代に比べて、ボディが大きくなった「新型Audi Q5」だが、最大で90kgの軽量化も達成している。欧州での価格はQ5 2.0 TDI quattroで4万5100ユーロ(邦貨で約560万円)とされる

先代に比べて、ボディが大きくなった「新型Audi Q5」だが、最大で90kgの軽量化も達成している。欧州での価格はQ5 2.0 TDI quattroで4万5100ユーロ(邦貨で約560万円)とされる[写真拡大]

 アウディが、「パリモーターショー2016」で、大きな成功を収めたアウディのクロスオーバーSUVの第2世代である新型「Audi Q5」を発表した。新型の販売は2017年春から開始するという。この新しいSUVモデルは、アウディサルーンのスポーツ性、多面的なキャラクター、フレキシブルに使えるインテリアを融合。同時に、コネクティビティ、効率性、ドライバーアシスタンスシステムの各分野でも、セグメントの新たな基準を再び確立しているとする。

 この新型モデルには、新しい全輪駆動システム「quattroドライブシステム」、きわめて高効率なエンジン、ダンパーコントロール機能を備えたエアサスペンション、インフォテイメントおよびアシスタンスシステムの幅広いラインナップなど、数々の注目すべき革新技術が搭載されている。

 エクステリアは、エアロダイナミクスに配慮したフロントエンドにおいて、彫刻的な造形のシングルフレームグリルが存在感を放っている。ヘッドライトはLEDまたは高輝度のマトリクスLEDテクノロジーを用いた仕様が設定され、マトリクスLEDにはダイナミックターンシグナルが内蔵される。

 サイドビューでは、特徴的なカーブと力強いアンダーカットを形成するショルダーラインが、重要なデザインエレメントだ。力強く強調されたホイールアーチは「quattroドライブシステム」を彷彿とさせる。

 リヤデザインでも、水平ラインがクルマの幅の広さと存在感を強調。Cピラーにまで回り込んだテールゲートは、アウディのQモデルに共通する特徴で、ディフューザーインサートには、エキゾーストパイプが組み込まれている。

 新型Audi Q5のボディ寸法は、全長×全幅×全高4660×1890×166omm、ホイールベース2820mm。先代に比べて、ほぼすべての寸法が大きくなった。一方、車両重量は、エンジン仕様によって最大90kgも削減されている。高張力鋼板とアルミを組み合わせた複合構造のボディが軽量化に貢献したというわけだ。

 新型Audi Q5のパワーユニットは、欧州発売時に5種類のエンジン(4タイプのTDIと1タイプのTFSI)が搭載される。これらのエンジンは、従来型に対してパワーが最大で20kW(27hp)向上。一方、燃料消費量は大幅に削減された。なかでも、110kW(150hp)、120kW(163hp)、140kW(190hp)の3つの出力レベルで提供される2.0 TDIディーゼルエンジンは、高効率なエンジンに仕上がった。

 トップエンジンは2種。大幅に改良を受けた2.0 TFSIは、185kW(252hp)の最高出力を発生しながら、100km走行あたりの燃料消費量は6.8リッターでしかない。同様に、今回大幅な改良が加えられた3.0 TDIの最高出力と最大トルクも、それぞれ210kW(286hp)、620Nmに向上した。

 新型Audi Q5は、メキシコに建設した新工場で製造する。ドイツ及び他のヨーロッパ諸国では、2017年初頭から販売開始の予定。ベース価格は、120kW仕様・7速Sトロニックを搭載したQ5 2.0 TDI quattroで4万5100ユーロ(邦貨で約560万円)だ。(編集担当:吉田恒)

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