JICA職員の車に銃撃も、PKO派遣5原則は「崩れたとは思っていない」―菅義偉官房長官

2016年7月29日 15:51

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記事提供元:エコノミックニュース

 菅義偉官房長官は28日午後の記者会見で、南スーダンの首都・ジュバでJICAの職員が今月8日、防弾車で移動中に銃撃されたとしたうえで、自衛隊のPKO活動派遣の条件は保たれているとした。

 記者団から、JICAへの取材で、JICA職員が移動中、車両を被弾したことが分かった。政府・反政府いずれかの勢力の銃撃を受けた可能性があるが、政府が把握している事実関係と自衛隊のPKO派遣5原則が保たれているのか、政府の見解をとの問いに答えた。

 菅官房長官はJICAの情報として「7月8日18時ころに、職員4人が防弾車でJICA事務所から宿舎に移動する途中、防弾車に銃撃を受けたということだった。人的被害はなかったと報告を受けている」と事実関係を認めた。

 そのうえで「今回の事案については現地要員や現地大使館、国連からの情報など総合的に勘案して、UNMISS(国連南スーダン共和国ミッション)の活動において、我が国のPKO法による武力紛争が発生したとは考えていない」とし「治安の悪化をもって、PKO参加5原則が崩れたとは思っていない。その後も注視しているが平穏な状況が続いている」と答えた。(編集担当:森高龍二)

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