実質賃金が前年同月比で3カ月連続増加―厚労省

　厚生労働省が3日発表した4月の毎月勤労統計（速報）によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月に比べて0.6％増え、3カ月連続の増加となった。4月の消費者物価が0.3％下落したことも大きな要因だった。

　名目賃金にあたる現金給与総額は0.3増の27万4,984円。フルタイム労働者は春闘の影響で0.7％増の35万2,029円だったが、パートタイム労働者は労働時間が減ったため0.8％減の9万7,580円と3カ月ぶりのマイナスを記録した。

　所定内給与は、0.2％増の24万3,275円で、所定外給与は1.0％増の2万432円だった。特別に支払われた給与は4.3％増の1万1,277円だった。

　常用雇用の動きは、全体では１.9％増だった。一般労働者は 1.8％増となり、パートタイム労働者は2.3％増となった。 主な産業についてみると、製造業0.4％増、卸売業・小売業1.0％増で、医療・福祉は3.6％増えた。