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地球観測衛星SMAP、再び打ち上げ延期 今度はロケットの問題で

地球観測衛星SMAP、再び打ち上げ延期 今度はロケットの問題で(Image credit: NASA)[写真拡大]
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社と米航空宇宙局(NASA)は1月30日、この日に予定されていたデルタIIロケットによる地球観測衛星SMAPについて、ロケットに問題が生じたために延期すると発表した。新しい打ち上げ日は1月31日に再設定されている。
発表によれば、29日の打ち上げ延期後の検査で、ブースターの断熱材に小さな剥離が見つかったためだという。すでに修理は完了しており、太平洋標準時2015年1月31日6時20分(日本時間2015年1月31日23時40分)に改めて打ち上げが試みられる。現在の天気予報では、100%の確率で打ち上げに適した天候になるとされる。
SMAPは地球の土壌に含まれる水分を観測することを目的とした衛星で、Lバンドの電波を使う合成開口レーダーとパッシヴ放射計を装備し、直径6mの傘のようなアンテナを持つ、ユニークな姿をしている。SMAPという名前はSoil Moisture Active Passive(土に含まれる水分を能動的、受動的に観測)頭文字から取られている。高度685km、軌道傾斜角98.1度の軌道を回り、8日ごとに同じ地点の上空を通過する。3年間にわたって運用され、地球の全球の観測を行う。
デルタIIロケットは昨年7月ぶりの打ち上げとなる。デルタIIは引退が迫っており、今回を含めて在庫は3機とされ、その打ち上がる姿が見られる、貴重な機会となる。
写真=NASA。
■JPL | News | SMAP Earth Mission Launch No Earlier Than Saturday
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?feature=4468
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