日米の注目経済指標:ベージュブックは経済活動がさらに拡大しているかが焦点

2014年10月11日 15:59

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記事提供元:フィスコ


*15:59JST 日米の注目経済指標:ベージュブックは経済活動がさらに拡大しているかが焦点

10月13日-17日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■14日(火)午前8時50分発表
○(日)9月国内企業物価指数-予想は前年比+3.6%
参考となる8月実績は前年同月比+3.9%。前月比では-0.2%で6カ月ぶりの下落となった。消費税率引き上げの影響を除くと前年同月比+1.1%で物価上昇率は鈍化しており、9月も物価上昇率の鈍化が続く見込み。ただし、10月以降はコスト高を製品価格に転嫁する動きが広がる可能性があるため。物価上昇率の鈍化は一服する可能性がある。

■15日(水)午後9時30分発表
○(米)9月小売売上高-予想は前月比-0.2%
参考となる8月実績は前月比+0.6%だった。自動車など幅広い財の購入が増加。7月分も上方修正された。9月については、伸びが鈍化する可能性があるが、個人消費が大きく落ち込むことはないとみられており、市場予想は妥当か。

■15日(水)午後9時30分発表
○(米)9月生産者物価コア指数-予想は前年比+1.8%
参考となる8月実績は前月比+0.1%、前年比+1.8%だった。コア指数もエネルギー価格低下の影響を受けているもよう。エネルギー価格はやや低下していることから、9月のコア指数の伸びはやや鈍化する可能性がある。

■15日(水)日本時間16日午前3時公表予定
○(米)米地区連銀経済報告書
参考となる前回報告(9月3日公表)では、多くの地区で経済は緩やかに拡大したとの認識が示された。経済活動の拡大の度合いについては、12地区中6地区が「緩やか」との判断だった。10月公表分については、経済活動がさらに拡大しているかどうかが注目されているが、雇用、物価の情勢判断に変化がなかった場合、早期利上げへの期待は後退するとの見方がある。

■16日(木)午後10時15分発表
○(米)9月鉱工業生産-予想は前月比+0.4%
参考となる8月実績は前月比-0.1%で予想外のマイナスとなった。自動車・同部品が-7.6%の大幅な低下となったことが要因。9月については8月に減少した反動でプラスとなる見込みだが、大幅な上昇は期待できない。なお、9月の設備稼働率は79.0%でやや上昇する見込み。《TN》

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