8日の香港市場概況:下落、内外景気の先行きを不安視

2014年10月8日 18:17

印刷

記事提供元:フィスコ


*18:17JST 8日の香港市場概況:下落、内外景気の先行きを不安視

8日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比159.19ポイント安(-0.68%)の23263.33ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が73.78ポイント安(-0.70%)の10395.43ポイントと揃って4日ぶりに反落した。売買代金は651億900万香港ドル(7日は685億8500万香港ドル)。

内外景気の先行きが不安視された。取引時間中に公表された9月のHSBC中国非製造業PMIが前月から低下したことや、国際通貨基金(IMF)が最新リポートで、2014年と2015年の世界経済の成長率予測を下方修正したことなどが売り材料視された。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ関連株が安い。銀河娯楽集団(27/HK)が2.7%、金沙中国(1928/HK)が2.5%ずつ下落している。中国の国慶節連休にマカオのカジノ収入が大幅に落ち込んだと伝えられたことが嫌気された。時価総額上位の石油株もさえない。中国石油天然気(857/HK)が2.0%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.3%安で引けた。昨夜の原油相場が需要減の不安で急反落したことが嫌気された。

消費関連株もさえない。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(3368/HK)が2.2%安、食品・飲料メーカーの統一企業中国HD(220/HK)が2.1%安、スーパー大手の聯華超市(980/HK)が1.2%安と値を下げた。商務部は7日、「国慶節に絡む大型連休中(1~7日)の小売・飲食業の売上高(速報値)が前年同期比で12.1%増加した」と発表。ただ、伸び率は昨年の13.6%から鈍化したことなどがネガティブ材料視された。《KO》

関連記事