ヒトの免疫系を回避できる新型鳥インフルエンザウイルスが開発される

2014年7月10日 08:00

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 2012年末から2013年初に、鳥インフルエンザウイルス「H5N1」を改変して哺乳類同士での感染性が高いウィルス(「死のウイルス」とも表現されたようだ)を作り出す研究が話題になった。この研究はオランダのエラスムス医療センターのRon Fouchier氏や、また別個にウィスコンシン大学マディソン校の河岡義裕教授(兼東大医科学研究所教授)が発表したもので、当時研究内容の発表が問題視された。

 英インディペンデント紙が7月1日に独占記事で報じた「Controversial US scientist creates deadly new flu strain for pandemic research」によれば、河岡教授が2009年に大流行(パンデミック)したH1N1を基に、ヒトの免疫系を回避できる新型インフルエンザウイルスを作り出したことが明らかになったという(AFPBBニュースGIZMODO)。

 まだ非公開のミーティングで発表されただけで、論文は公開されていない。ラボのバイオセーフティーレベルが4じゃなくて2だというのは(本当なら)心配なところ。河岡教授は「インディペンデント紙の報道は扇情的」だとしている。氏はインディペンデント紙の取材にこう答えている。

 Through selection of immune escape viruses in the laboratory under appropriate containment conditions、we were able to identify the key regions [that] would enable 2009 H1N1 viruses to escape immunity,

 Viruses in clinical isolates have been identified that have these same changes in the [viral protein]. This shows that escape viruses emerge in nature and laboratory studies like ours have relevance to what occurs in nature,

 〔簡約拙訳〕ラボの環境下で、免疫回避ウイルスの淘汰を通じて、2009 H1N1ウイルスが免疫回避する鍵となる領域を特定した。臨床分離株のウイルスタンパク質にも同じ変異が認められた。自然界でも(同様に)回避ウイルスが出現していると考えられる。

 免疫回避ウイルスを実験室内で得た事は間違いないようだ。

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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

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