【中国の視点】ロシア:中央アジアでの中国存在拡大に苛立つ、友好の裏に対立意識

2014年3月17日 08:09

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記事提供元:フィスコ


*08:09JST 【中国の視点】ロシア:中央アジアでの中国存在拡大に苛立つ、友好の裏に対立意識
中央アジアにおける中国存在感の拡大に対し、ロシアが苛立っているもようだ。情報筋によると、ウクライナの対応で忙しくなっているクレムリンでは、中央アジアの情勢も忘れるなと釘を刺されたという。

中国は同地区で最も裕福な国カザフスタンやウズベキスタンとの経済協力強化を通じてロシアの影響力を弱めている。一方、国家の主権問題や政治などについて中国が一切関与しておらず、ロシアとの正面衝突を避けてきた。ロシアは中国の存在感の高まりに警戒しつつも有力な対抗手段を生み出せず、同地区の最貧国であるキルギスやタジキスタンなどに対する支配を強化し続けている。

統計によると、中国と中央アジアの貿易額は2012年に460億米ドル(約4兆6920億円)に上り、2011年のロシアと中央アジアの貿易額273億米ドルの約2倍に拡大したという。また、中国は同地区におけるロシアのエネルギー独占を打破するため、カザフスタンやトルクメニスタンなどと石油・天然ガスパイプの共同建設を進めた。さらに、中国政府は昨年にカザフスタンと総額300億米ドル、ウズベキスタンと総額150億米ドルの投資協定を結んだ。

専門家は、中央アジアにおける中国の存在感の急拡大について、貿易を優先する中国と勢力拡大を優先するロシアとの差にあると分析した。中国の潤沢な資金力に加え、中央アジアの国々にとって国家の主権問題を干渉しない中国と貿易を進めやすいと指摘された。一方、中央アジアを支配下に置くというロシアの外交政策が裏目に出たと分析された。《ZN》

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