“100年分のエネルギー” 三井造船がメタンハイドレート掘削へ 英紙も注目

2014年2月28日 12:00

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記事提供元:NewSphere

 メタンハイドレートは「燃える氷」とも言われ、世界の深海の海底や北極の永久凍土の下に存在するといわれている。この資源が今、従来の石油・石炭等の化石燃料に代わる新しいエネルギー資源として注目を集めている。

【掘削コストが鍵】

 米国、カナダ、中国はこれに注目し、天然ガス資源としてメタンハイドレートの生産の可能性を探っている。天然資源の少ない日本は特にこれに意欲的だ。

 しかし問題はそのコストだ。英デイリー・テレグラフ紙はメタンハイドレートの採掘事業に積極的に乗り出している三井造船について詳しく紹介している。

 従来の石油の採掘で使用されている方法ではコストがかかりすぎ、実用的ではない。だが、三井造船はコストを安く抑えることができる表面層の採掘に注力。同社はこの分野のパイオニアを目指して、23000フィートの深さまで潜水可能な水中ロボットを開発した。

 2013年3月、日本が太平洋の海底からメタンハイドレートの採掘に世界で初めて成功した際にも、三井造船の技術が使用された。三井造船はローコストの採掘機械の開発を急ぎ、この事業を長期的に収益が望める中核事業に成長させたい考えである。

【100年分のエネルギー】

 メタンハイドレードは日本近海の海底にも豊富に存在することがわかってきた。資源に乏しい日本では非常に魅力的な天然資源である。日本近海には39兆立方フィート、日本のエネルギー100年分に相当する量が存在すると推測されている。

 英デイリー・テレグラフ紙ではこの傾向は2011年の東日本大震災で福島原子力発電所が閉鎖に追い込まれ、LNGの輸入によるエネルギーのコスト高などでエネルギー危機に直面してからはこの傾向がさらに強まった、としている。

【環境への影響】

 メタンハイドレートは低温、高圧状態で氷の結晶のような形で存在している。常温では分解し、ガスとして放出される。資源としての利用価値は高いものの、環境に与える影響も懸念される。

 海外サイト、ナショナル・ロー・レビューではこのことについて、「メタンガスは温室効果ガスで、二酸化炭素の25倍の日射量を取り込むため、簡単に大気中に放出することは環境に与える影響が大きい」としており、利用にあたり環境への影響を考慮する必要がある。

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※この記事はNewSphereより提供を受けて配信しています。

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