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買い一巡後は優遇税制廃止を控えた利食いが出やすく/東京株オープニングコメント
記事提供元:フィスコ
*08:25JST 買い一巡後は優遇税制廃止を控えた利食いが出やすく
17日の東京市場は反発が見込まれる。16日の米株市場は、12月のユーロ圏総合景況指数(PMI)の上振れによる欧州株高の流れを受けて買いが先行。11月の鉱工業生産や設備稼働率が予想を上回ったことが好感され、NYダウは120ドル超の上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大証比120円高の15340円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好となろう。250円安となった16日の反動も意識されるところ。
ただし、ドル円相場は103円を挟んでの推移であるほか、市場の関心は17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小に踏み切るかにある。そのため、買い一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうである。日経平均の25日線が15330円辺り、5日線が15400円辺りに位置しているため、同水準での攻防になりそうだ。また、昨日の動きをみても、証券優遇税制の廃止を控え、断続的な利益確定の売りは出やすいと考えられる。そのため、リバウンド局面では戻り待ちの売り圧力も意識されるところであろう。
まずは、大きく調整した銘柄にはリバウンドが試されるものの、その後は出遅れている銘柄のほか、業績を手掛かりに割安銘柄の見直しに向かいやすい。先駆していた銘柄には引き続き利益確定が出やすいだろうが、出遅れ感のある好業績銘柄などへの水準訂正は意識されそうだ。また、証券優遇税制の廃止を控えた利益確定については、引き続き個人株主数の多いOLC<4661>やトヨタ自<7203>などの下げ止まりを見極めることになりそうだ。《TN》
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