100円ショップが猛烈な出店攻勢へ

2013年12月9日 15:31

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:31JST 100円ショップが猛烈な出店攻勢へ
100円ショップチェーン大手の大創産業、セリア<2782>、キャンドゥ<2698>、ワッツ<2735>は、来年4月の消費増税を見越して出店ペースを加速させる計画だという。
大手4社の国内店舗数は2012年度末時点ですでに5000店を突破しているが、14年度中に約2~3割増やす予定だ。
国内だけですでに約2750店の「ダイソー」を展開する最大手の「大創産業」は、10月末までに75店を出店しており、ここ数年と同様2013年度中に140店舗程度を出店する予定だ。
「セリア」は、ほぼ計画どおり2013年4~9月期に純増で38店を出店、9月末の店舗数は1142店(うち直営店1055店)となった。13年度中に前年度比3割増の90店の出店を目指す。
「キャンドゥ」は12年12月1日から13年8月末までに、新ブランドの25店を含む48店を出店、店舗数は851店舗となった。14年度には2割増やす予定だ。
「ミーツ」「シルク」を展開する「ワッツ」は、スーパーやショッピングセンター内にテナント出店して店舗網を広げ、8月期決算(12年9月1日~13年8月31日)によると、直営で56店を純増、6月にはM&Aで23店増やし、全体では901店舗となった。同社は今まで同様の小型店舗を、毎年約100店舗出店していく予定だ。
店舗が増え、取り扱う商品も多数になる中、各社厳しい競争が続いている。また、低価格の海外雑貨店の日本進出も続いており、より高品質のものであったり、よりかわいいものであったりと消費者のニーズも多様化し、見る目も厳しくなっている。消費増税により節約志向が強まるとはいえ、100円であってもそのニーズに合ったものでなければ購入につながらない状況だ。単純に店舗数を増やすだけでは消費者の心をつかみ続けることは難しいだろう。《YU》

関連記事