5月のザラバ高値が射程に【クロージング】

2013年12月3日 16:24

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記事提供元:フィスコ


*16:24JST 5月のザラバ高値が射程に【クロージング】

3日の日経平均は上昇し、94.59円高の15749.66円(出来高概算26億8000万株)で取引を終えた。終値ベースでの年初来高値を更新している。米国では11月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことで、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小に踏み切るとの思惑が強まった。これを受けて為替市場ではドル・円が103円台に突入するなど円安進行が買い安心感につながった。

また、足元で調整していたソフトバンク<9984>が動意付いており、11月25日以来の年初来高値を更新。日経平均をけん引する格好となった。一方、足元で強い値動きをみせていた中小型株の一角は利益確定の流れに。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が若干上回っているほか、規模別指数は大型株指数の強さが目立つなど、インデックス売買が中心だった。

今晩の米国市場の動向次第の面はあるが、ソフトバンク<9984>が高値を更新したことにより、好需給状況からの一段高が意識されてくる。また、ファーストリテイリング<9983>は取引終了後に「ユニクロ」の11月の国内既存店売上高を発表。2ヶ月ぶりに前年実績を上回ったほか、客数も2ヶ月ぶりに増加。客単価は前月に続いて伸びている。

指数インパクトの大きいソフトバンクとファーストリテイリングがけん引役となると、日経平均の5月のザラバ高値(15942.60円)や節目の16000円が射程に入ることになりそうだ。《KO》

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