【中国の視点】銀行流動性の最大難関は年末、「預金獲得」が社員の採用基準に

2013年11月8日 08:11

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記事提供元:フィスコ


*08:11JST 【中国の視点】銀行流動性の最大難関は年末、「預金獲得」が社員の採用基準に
中国の市中銀行は最近、一年に一度の新卒採用を実施している。流動性不足を受け、預金を獲得できるかどうかは今年の重要な採用基準になっているといわれている。

銀行に応募した新卒者らが書いたブログでは、「3カ月で150万元(約2400万円)の預金を獲得できなければ採用できないと面接官に言われた」。また、「両親以外に預金獲得に協力できる親戚や友人を記入してください」という問題が筆記試験に出ていたことも書かれた。さらに、「入社して3カ月後から半年以内に一日当たり3000万元の預金獲得に自信がある?」という問題も報告された。

流動性不足で短期金利が今年6月末に大幅上昇した。銀行は預金獲得に必死になっていることが伺える。また、業界関係者は、流動性問題について、12月が最大の山場だと指摘。一部銀行がすでに年末に向けた準備を進めているという。

なお、金利の市場化推進を受け、銀行の利ザヤが縮小傾向を辿っている。利回りの高い理財商品(金融商品)などでの預金獲得が利ザヤを一段と縮小させるため、行員の親戚などを利用せざるを得ないと指摘された。統計によると、中国工商銀行など大手4行の預金残高は10月1日-27日の間に計1兆2900億元減少したという。《ZN》

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