為替相場が安定すると困ることもある・・・

2013年11月7日 19:44

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記事提供元:フィスコ


*19:44JST 為替相場が安定すると困ることもある・・・
 東京金融取引所が1日発表した10月の「取引所為替証拠金取引」(通称くりっく365)の取引数量は、全体で前年同月比-33.5%の242万7301枚。前月比では-19.2%だった。「だから、何だ?」と思われるかもしれないが、10月の取引数量は9月との比較で19.2%も減少している。9月の取引数量も8月との比較でやや減少している。

 外国為替証拠金取引が減少している原因は何か?株式取引に個人マネーが向かっていることが一因かもしれないが、市場参加者の間では、米ドル、日本円、ユーロ、英ポンドなどの主要通貨の政策金利が軒並み0%または0.5%になっていることが最大の要因ではないかとの見方がある。

 為替取引で人気のあるオーストラリアドルの金利(政策金利)も過去最低水準まで低下しており、同国の利上げは当面期待できそうもない。日本円と欧米、豪州の通貨との金利差が大幅に縮小したことで円売り・外貨買いを継続するメリットのひとつは失われている。

 為替相場が円安方向に振れることが十分期待できればいいのだが、最近の円相場は、そのような期待に反して意外に安定している。為替相場の安定は日本経済にとって決して悪い話ではないが、それだと困る場合もあるのだ。《FA》

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