中国:アリババが米国IPOに切り替え、上場先でバリュエーションに変化なし

2013年9月26日 11:50

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記事提供元:フィスコ


*11:50JST 中国:アリババが米国IPOに切り替え、上場先でバリュエーションに変化なし
中国の電子商取引大手アリババ・グループは、ニューヨークで新規株式公開(IPO)を行うことを決めたもようだ。これまでは香港での上場を優先していたが、当局との協議が物別れに終わったという。ただ、上場先がどこであっても、そのバリュエーションが大きく変わることはないとの見方も示されている。

アリババは上場後も馬雲(ジャック・マー)会長らの現経営陣の支配権を維持できるよう、株主構成や取締役パートナー制度の承認を巡り、香港証券取引所や証券当局と協議を継続してきた。ただ、当局側は特例を認めない姿勢を最後まで貫いたようだ。なお、アリババの上場を逃したことで、香港証取のIPO調達額ランキングは通年で5位以下に転落するとみられている(上期は4位)。

市場関係者の間では、アリババの時価総額が1000億米ドルを超えるとの試算も出ている。BNPパリバのファンドマネジャーは、香港、米国のどちらに上場しても、アリババのバリュエーションに大きな差が出ることはないと指摘している。《NT》

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