欧米為替見通し:茶番劇を観戦中のバーナンキFRB議長の憂鬱

2013年9月25日 17:26

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記事提供元:フィスコ


*17:26JST 欧米為替見通し:茶番劇を観戦中のバーナンキFRB議長の憂鬱

本日25日の欧米市場のドル・円は、米国議会での連邦政府債務上限引き上げ協議への警戒感から上げ渋る展開が予想される。

キャンター米下院共和党院内総務は、本日、連邦政府債務上限を1年間引き上げ、オバマケア(医療保険制度改革)を1年間先送りする法案を審議して採決する、と述べている。

米国9月の雇用関連指標は、雇用情勢の改善を示唆している。雇用統計調査対象週の新規失業保険申請件数は、30.9万件、前週は29.4万件まで減少しており、30万件割れは2007年5月以来であり、当時の失業率は4.4%だった。

消費者信頼感指数での「職を得るのが困難」指数は、32.7%まで低下しており、32%台は、2008年9月以来であり、当時の失業率は6.2%だった。

バーナンキFRB議長が、昨年秋に、量的緩和第3弾(QE3)を導入した理由は、米国議会での連邦政府債務上限引き上げ協議が難航し、年末に向けて「財政の崖」に突進するチキンレースの様相を呈しつつあったことで、金融面でのセーフティーネットの必要性にあった。

今年も、連邦政府債務上限引き上げ前の「テーパリング(量的緩和縮小)」を回避している。

メインシナリオは、10月中に連邦政府債務上限が引き上げられ、10月4日に発表される米国9月の雇用統計が改善していた場合は、10月29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で資産購入プログラムの縮小を行い、記者会見で、テーパリング(量的緩和縮小)の始まりという説明責任を果たす、というものである。

リスクシナリオは、連邦政府債務上限引き上げ協議が難航して10月にずれ込み、米国労働省が閉鎖されて、米国9月の雇用統計が発表されない、という緊急事態である。

【今日の欧米市場の予定】

20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+11.2%)
21:30 米・8月耐久財受注(前月比予想:-0.1%、7月:-7.4%)
23:00 米・8月新築住宅販売件数(予想:42万戸、7月:39.4万戸)《KO》

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