【日足チャート診断】3日続落の大成建設は大商い後の初押しで下値拾いに歩

2013年9月18日 16:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  大成建設 <1801> の18日株価は9円安の489円と3日続落となっている。去る、10日の年初来高値535円から8.6%の下げである。

  東京オリンピック開催が決まった9日(月)に、その前の週の400円どころから43円幅のマドを開けて上放れた。このマド開けによって、チャートからは相場付が一変していることは一番の注目点である。

  とくに、9日~12日までは連日、出来高1億株を超える大商いで10日には2.9億株と同社発行済株数の26.4%を占めたほどだった。日足・30日線に対する乖離率も40%近くに達し、出来高及び株価ともさすがにヒートーオーバーでここでの調整は当然といえる。

  どこまで調整するか。まず、マド埋めの419円まで下げることがなければ上昇相場の基調は崩れていないといえる。30日線もほぼ420円水準に位置しているから、よく下げても420~430円までだろう。むしろ、上放れたときの9日の安値462円で下げ止る可能性はあるだろう。

  予想1株利益15.8円、配当年5円の内容から割高と指摘されているが、それは分かったうえでの今回の株価上昇といえる。国立競技場の受注期待という材料があり人気は高い。「歌はうまくないが、どこか人気のある歌手」と似ている。

  こうした期待材料の場合は、期待材料が現実にかわったとき、即ち、受注の決定したときが人気と株価のピークとなることが多い。このことからは、同社株の人気はまだ続くとみられる。

  今回は大商いのあとの初押しであり、下値拾いに歩があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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