米FOMCでは小幅縮小開始へ、「なぜ?」「いつ?」の疑問が焦点に

2013年9月13日 09:38

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記事提供元:フィスコ


*09:38JST 米FOMCでは小幅縮小開始へ、「なぜ?」「いつ?」の疑問が焦点に
投資家の注目は来週17-18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっています。前週末6日に発表された8月の米雇用統計が市場予想に届かなかったことで、毎月850億ドルの資産購入プログラムの縮小が先延ばしされるとの意見も出ましたが、大方の予想はやはり今月からの縮小開始です。

論点は縮小規模に移っており、大部分のアナリストが100億-200億ドルの縮小を予測。一部では50億ドルの“超小幅縮小”を見込む声が出ています。

ここでは「なぜ小幅でも縮小を開始する必要があるのか」という疑問がわいてきます。この点については色々な議論が混在していますが、総じて◇緩和縮小に対する市場コンセンサスは出来上がっている◇いったん縮小を開始した後は、経済指標や政治動向などに応じて緩和ペースを強めたり緩めたりできる◇米連邦準備理事会(FRB)次期議長の指名や米連邦債務上限を巡る協議など日程的な理由——などが考慮されているようです。

さて、緩和縮小がスタートすれば次は「利上げはいつ?」との思惑が投資家の間で渦巻くことが予想されます。これについて、FRBは「まだ先だよ」という強いメッセージを市場に送る見込みで、失業率の目標を6.5%から6.0%に引き下げるなど、フォワードガイダンスが強化される可能性があります。

(フィスコ・リサーチ・レポーター)《RS》

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