日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は31円高、SQ値を下値支持線として意識へ

2013年9月13日 09:44

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記事提供元:フィスコ


*09:44JST 日経平均寄り付き&為替概況:日経平均は31円高、SQ値を下値支持線として意識へ

【日経平均は続落スタート、SQ値を下値支持線として意識へ】

9時43分現在の日経平均株価は、14418.80円(前日比+31.53円)で推移。日経平均は続落で始まった。12日の米国株式相場は、週間新規失業保険申請数が予想よりも少なかったことで、量的緩和縮小への警戒感が高まり下落。米国株安のほか、日本は3連休に入ることもあり、利益確定の流れが先行した。なお、先物とオプションの清算日が重なるメジャーSQとなるが、SQ値は概算で14323.29円となった。225型で1銘柄辺り、3万株程度の売り越しだった。このSQ値が下値支持線として意識されそうである。

セクターでは、鉱業、保険、その他金融、空運などが小じっかりで始まる。一方で、非鉄金属、海運、ガラス・土石、鉄鋼、医薬品、化学、証券、陸運、銀行などが下げて始まった。売買代金上位では、ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>、トヨタ<7203>、ダイキン<6367>、コマツ<6301>などが堅調。半面、ファナック<6954>、KDDI<9433>、京セラ<6971>、信越化<4063>などが冴えない。

そのほか、米投稿サイト大手のツイッターは12日、米証券取引委員会に株式上場を申請したと、公式ツイッターで明らかにしたと報じられている。これを受けてデジタルガレージ<4819>、アドウェイズ<2489>など関連銘柄が買い気配からのスタート。

なお、売り一巡後の日経平均は主力の輸出関連の一角やメガバンク、指数寄与度の高いファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が切り返したことから、プラス圏に転じる展開。
【ドル・円は99円65銭付近、ドル上昇を阻む“二つの要因”を意識】

ドル・円は99円65銭付近で推移。米政府債務の上限引き上げに関する政府と議会の交渉は難航しているようだ。米国政府が債務不履行の状態に陥ることは回避されるとの見方が多いが、米国の政府機関が一時的に閉鎖されるとの見方は消えていない。また、シリアの化学兵器の管理について、シリアにとっては厳しい条件が提示されているとの声が聞かれている。

米国によるシリアへの軍事介入のリスクは除去されていないとの指摘も出ている。ドル上昇を阻む要因は残されており、アジア市場ではドルは99円60銭前後でもみあいを続ける可能性がある。

■今後のポイント

・米政府債務の上限引き上げに関する協議は難航
・シリア攻撃のリスクは除去されていないとの見方

9時43分時点のドル・円は99円65銭、ユーロ・円は132円46銭、ポンド・円は157円41銭、豪ドル・円は92円28銭付近で推移している。《KO》

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