今日の為替市場ポイント:シリア協議、米債務上限引き上げ交渉は難航

2013年9月13日 08:16

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記事提供元:フィスコ


*08:16JST 今日の為替市場ポイント:シリア協議、米債務上限引き上げ交渉は難航

昨日12日のドル・円相場は、東京市場では99円90銭から99円19銭で推移。欧米市場では一時99円02銭まで下落し、99円55銭で取引を終えた。

本日13日のドル・円は、99円台で推移か。米国によるシリア攻撃は回避されるとの見方が広がっていたが、米国とロシアの協議はやや難航している。また、米政府債務の上限引き上げに関する政府と議会の交渉は大きな進展がみられず、財源が枯渇することで政府機関が閉鎖されるとの懸念が生まれている。ドル上昇を阻む要因が残されていることから、ドルは99円台でもみあいを続ける見込み。

報道によるとオバマ大統領は12日、「政府が取り組むべき多くの課題があることを認識することが重要」、「向こう数週間に行われる予算案協議など、特定の問題に取り組んで行く」と述べた。シリアの化学兵器を国際的な管理下に置くことに関する協議は続いているが、これについてはケリー国務長官に一任し、大統領自身は国内問題への対応を優先させる構えのようだ。

政府債務の上限引き上げに関する政府と議会側の交渉は難航している。9月中に法案が可決されない場合、10月から政府機関の窓口が閉鎖される可能性がある。10月中旬頃までに連邦債務の法定上限の引き上げで議会と合意できなければ、米国債がデフォルト(債務不履行)となるリスクがあり、ドル相場にも大きな影響を与えることになる。《KO》

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