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消費税率引き上げのジンクス
記事提供元:フィスコ
*18:56JST 消費税率引き上げのジンクス
日銀の黒田総裁は、来年4月に消費税率を引き上げても景気が悪化し、2%の物価安定目標が達成できなくなることはないとの従来の見解を繰り返した。ただし、1997年に消費税率を3%から5%に引き上げたときの経済情勢は現在と大差ない。ただし、税率を引き上げた後に経済は急速に悪化した。1997年にはアジア通貨危機が発生したが、1996年後半から1998年にかけて日本の金融システム不安は増幅した。1998年には日本国債の格付けが引き下げられている。今度は同じようなことは絶対に起きないとは言い切れない。
黒田総裁は「日銀はデフレ脱却のために何でも行う」との立場を変えていないが、量的緩和策を強化してもデフレ脱却に直結しないことが明らかとなりつつある。消費増税によって景気が悪化した場合、有効な対応策は財政出動ぐらいしかない。日銀の金融政策は来年4月以降も現状維持との見方が多いようだが、それ自体は特に問題ない。問題になるとすれば、金融緩和策は万能であるとの見方を市場に与えることであろう。《MK》
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