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【最高益更新銘柄特集】インフォコムは3期連続の最高益更新を評価し株価好調、中期経営計画も好評価、9月に株式分割
ITサービス事業やコンテンツ配信事業などを展開するインフォコム<4348>(JQS)の業績が好調に推移している。今期(14年3月期)は3期連続の最高益更新の見込みだ。
日商岩井の情報処理部門が分離独立した日商岩井コンピュータシステムズ(1983年設立、00年4月に社名変更でインフォコム)と、帝人<3401>のシステム部から分離独立した帝人システムテクノロジー(1983年設立)が01年4月に経営統合し、02年3月にJASDAQ市場に上場した。現在は帝人が議決権57.5%を直接所有する親会社であり、帝人グループの中でIT事業を推進する企業グループと位置付けられている。
前期(13年3月期)末時点では国内9社(うち持分法適用関連会社1社)および海外2社の合計11社で企業集団インフォコム・グループを構成し、企業(携帯電話事業者、一般企業、医薬医療関係機関、官公庁、教育研究機関などBtoB市場)向けに情報システムの企画・開発・運用・管理・コンサルティングなど各種ITソリューション・サービスを提供するITサービス事業、および一般消費者(BtoC市場)向けに各種デジタル・コンテンツやEコマースを提供するネットビジネス事業を展開している。
12年2月発表の新中期経営計画(13年3月期~21年3月期)では、目標数値として17年3月期の売上高550億円、営業利益50億円、営業利益率9.1%、21年3月期の売上高1000億円、営業利益100億円、営業利益率10.0%を掲げている。前期の連結業績は売上高373億円、営業利益35億円、営業利益率9.4%であり、営業利益率に関しては17年3月期の目標を前倒しで超過達成している。
中期経営計画における重点事業領域として、電子書籍・音楽系コンテンツ・ゲーム配信などのネットビジネス事業、医療機関向け製品・サービスや製薬企業向けMR活動支援システムなどのヘルスケア事業、企業の業務効率化や内部統制に対応する機能を充実した完全Web-ERPソフト「GRANDIT」事業を掲げ、M&Aや戦略的アライアンスも積極活用して成長を加速し、クラウドサービスやソーシャル・メディア・サービス関連なども強化する方針だ。
ネットビジネス事業では、06年には電子書籍配信サービス「めちゃコミック」を開始し、07年にはNTTドコモ<9437>向け「着うたフル」配信サービスを開始した。12年には、ゲーム開発のイストピカを子会社化してソーシャル・メディア・サービス関連の業容を拡大するとともに、韓国を拠点にアジアでアプリ配信事業を展開するUbiNuri社に出資してアジア市場への展開も加速した。
ITサービス事業では、10年に完全Web-ERPソフト「GRANDIT」のクラウド型サービスの提供を開始している。13年には、AJSから放射線部門システムを譲り受け、医療機関向けの展開を加速している。また、ビッグデータ領域におけるデータサイエンス事業にも参入している。
さらに新規事業構想として、農業IT化分野の事業展開も検討しているようだ。被災地復興支援の取り組みとして、東北地方の農業にITを活用して地産品の栽培・販売を支援するとともに、就農支援にも繋げたい考えのようだ。
なお5月9日に、ネットビジネス事業に係る会社分割(吸収分割)を行うための承継会社設立を発表している。100%子会社への事業承継のため連結業績への影響はないが、一般消費者向けのネットビジネス事業を分社化することで、M&Aや資本政策などを迅速かつ機動的・積極的に推進する事業体制を整備するとしている。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比7.0%増の400億円、営業利益が同2.8%増の36億円、経常利益が同3.2%増の36億円、純利益が同5.8%増の22億円で、3期連続の過去最高純益更新見込みとしている。事業セグメント別に見るとITサービス事業が同6.3%増収、同1.0%営業増益、ネットビジネス事業が同8.5%増収、同14.8%営業増益見込みだ。
中期成長に向けた設備投資・研究開発費の増加など、先行投資負担が利益圧迫要因となって小幅営業増益にとどまる見込みだが、ITサービス事業ではヘルスケアとGRANDITの業容拡大、ネットビジネス事業では電子書籍やソーシャルゲームの成長が牽引する。
ヘルスケアは救急車車内映像伝送システムの拡販などに加えて、放射線部門の業容拡大も寄与する。GRANDITは最新バージョンの市場投入効果が寄与する見込みだ。ネットビジネス事業においては、電子書籍は携帯電話からスマートフォンへのシフトが順調に進み、12年3月期第4四半期(1月~3月)をボトムとして成長トレンドに回帰したようだ。韓国のネットコンテンツ配信市場に対して日本発の電子書籍の提供を開始するなど、アジア展開の加速も寄与する。ソーシャルゲームは韓国UbiNuri社との協業が加速する。
新中期経営計画で掲げた重点事業領域での業容拡大が加速しており、ネットビジネス、ヘルスケア、GRANDITの重点3事業の全社売上高に占める割合は、前期の53%から今期は59%まで上昇する見込みだ。先行投資の効果が本格寄与する来期(15年3月期)以降は、一段の収益拡大が期待されるだろう。
5月9日には株式分割と単元株制度の採用を発表している。9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を200株に分割し、単元株式数を100株とする。投資単位の金額は実質的に現在の2分の1となる。配当については4月26日公表の年間3500円(期末一括)が年間17円50銭(期末一括)となる。前期(株式分割を換算すると16円50銭)との比較で実質1円の増配である。また自己株式の取得については、前期と同様に必要に応じて機動的に実施予定としている。
株価の動きを見ると、6月26日に13万5300円、6月27日に13万6300円まで調整したが、以降は急反発して7月8日には16万円台を回復する場面もあった。下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
7月8日の終値15万5900円を指標面(株式200分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1万5920円73銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3500円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS12万8367円64銭で算出)は1.2倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線を回復して下値固め完了感を強めている。また週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形のようだ。中期成長期待が支援材料であり、13週移動平均線を突破すれば出直り展開に弾みが付きそうだ。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4348.Q&d=6m
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=3401.T&d=6m
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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