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概況からBRICsを知ろう~インド市場は反落、為替市場でのルピー下落を嫌気
*10:16JST 概況からBRICsを知ろう~インド市場は反落、為替市場でのルピー下落を嫌気
【ブラジル】ボベスパ指数 45965.05 -2.32%
昨日24日のブラジル市場は大幅続落。主要指標のボベスパ指数は前営業日比1090.99ポイント安(-2.32%)の45965.05で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは14、値下がり57と売りが優勢。通信を除くすべてのセクターが売られ、中でも素材や石油・ガスが安い。
小幅安で寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、その後も安値圏で推移した。国内外の成長不安などを受け、鉄鉱石のヴァーレ(VALE5)など資源大手に売りが集中。中国政府が改革を優先する姿勢を示しており、成長鈍化がしばらく継続するとの見方が嫌気された。国内では、ブラジル中央銀行がエコノミスト約100人を対象に実施した週次景気動向調査(24日実施分)で、通年の国内総生産(GDP)成長率が前週予想の2.49%から2.46%に下方修正された。年末時点の消費者物価指数(IPCA)上昇率は前週の5.83%から5.86%に引き上げられた。
【ロシア】MICEX指数 1290.26 -0.66%
24日のロシア市場は反落。主要指標のMICEX指数は前営業日比8.63ポイント安(-0.66%)の1290.26で取引を終了した。指数の構成銘柄では値上がり17、値下がり33と売りが優勢となった。
朝安後はいったんプラス圏を回復したが、終盤に再び売り優勢に転じた。中国本土の株式市場急落が相場の上値を抑えた。中国による構造改革の進行などを受け、短期的には成長が鈍化するとの見方が多い。一方、中国の構造改革や穏健(中立的)な金融政策が長期的には中国経済にとってプラスになるとの見方も浮上している。また、この日のNY原油先物が反発したことも指数を下支えした。
【インド】SENSEX指数 18540.89 -1.24%
24日のインドSENSEX指数は反落。朝方から軟調な値動きで、この日の安値圏で取引を終えた。外国為替市場での通貨ルピー下落があらためて嫌気された。米ドル・ルピー相場は一時59.85ルピー近辺まで上昇し、外国人機関投資家(FII)による資本引き揚げが継続している様子が示された。このほか、この日は上海総合指数が5%超の急落となり、弱気相場入りを果たしたことも新興国投資に対するマインドを曇らせた可能性がある。
【中国本土】上海総合指数 1963.24 -5.30%
24日の上海総合指数は急落。銀行間市場での流動性不足が7月中旬まで続くとの観測報道が弱気材料。また、中国政府が構造改革を優先して短期的な成長鈍化を容認するとの見方も圧迫材料となった。中国人民銀行(中央銀行)はこのほど、「穏健(中立的)」な金融政策を維持する方針を示したほか、「銀行システムの流動性は合理的な水準にある」と指摘。市場関係者はこれについて、人民銀が当面は流動性ひっ迫への対策をとらないことを示唆したものとみている。《FA》
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