フィンランドのインターネット活動家グループ、市民提案による著作権法改正を目指す

2013年1月27日 15:02

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記事提供元:スラド

フィンランドのインターネット活動家グループ「Common Sense in Copyright」は、市民提案による著作権法改正を目指して署名を集めているそうだ。フィンランドでは2002年の法改正により「Open Ministry」というWebサイトが開設され、国民は誰でもログインして法律を提案することができる。提案した内容について49,999名の賛同者が署名すれば、国会で採決されることになる(Common Sense in Copyrightの声明Daily Dotの記事本家/.)。

Common Sense in Copyrightが問題視しているのは、「Lex Karpela」とも呼ばれる2005年の改正著作権法だ。Lex Karpelaでは犯罪とみなされるデジタルデータの著作権侵害行為の範囲を広げ、厳しく処罰する内容となっている。しかし、これにより多くの子供たちが犯罪者として扱われ、高額な賠償金を請求されている。昨年11月には、The Pirate Bayにアクセスした9歳児のノートパソコンを警察が差し押さえたことが報じられ、世界的に批判を受けた(/.J記事)。Common Sense in Copyrightの提案する「To Make Sense of the Copyright Act」では、著作権侵害に対する罰則を軽くし、フェアユースの定義を広げて所有しているメディアのデジタルコピーを利用しやすくすることなどを目指すという。署名の期限は7月22日。提案から4日間で9,000件以上の署名が集まっている。 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | YRO | EU | 海賊行為 | 著作権 | 政府

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