関連記事
【株式市場・この1週間】5日は日経平均は3月15日安値接近しTOPIXは安値更新
■株式市況を振り返って(10月3日~7日の株式市場の動き)
週初10月3日は、日経平均株価が前週末(9月30日)比154円81銭(1.78%)安で大幅に続落し、TOPIXも前週末比14.06ポイント(1.85%)安で大幅に続落した。前週末30日の米国市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比240ドル60セント(2.16%)安で大幅反落した。S&P500株価指数も大幅反落し、ナスダック総合株価指数は大幅に3営業日続落した。米8月個人所得が前月比0.1%減少して市場予想を下回り、個人消費支出が前月比0.2%増で7月の同0.7%増から鈍化したため、警戒感が強まった。米9月シカゴ地区購買部協会景気指数は60.4に改善して市場予想を上回り、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は59.4に上方修正されたが、市場の反応は限定的だった。29日の連邦議会でEFSF(欧州金融安定基金)機能拡充案を可決したドイツが、今後のEFSF追加拡充に否定的な姿勢を示したことも警戒感につながった。この流れを受けて日経平均株価は前週末比132円31銭安と大幅な売り先行でスタートし、次第に下落幅を広げる展開となった。ユーロ・円相場で1ユーロ=102円台に円が上昇したことも弱材料視された。9月日銀短観で大企業製造業DIがプラス2となり前回6月調査から11ポイント改善したが、ほぼ予想の範囲内として反応は限定的だった。午後に入ると香港ハンセン指数の下落も警戒感につながり、日経平均株価は前週末比244円62銭安の8455円67銭まで下落する場面もあった。大引けにかけて下落幅を縮小したが、終値では5営業日ぶりに8600円台を割り込んだ。東証1部市場の値下がり銘柄数は1354(全体の81%)に達し、売買代金は1兆1965億円だった。セクター別に見ると、鉄鋼、非鉄金属、機械、電機、自動車、商社など景気敏感関連、輸出関連が総じて軟調となり、証券や海運の下落も目立った。食品、小売など内需関連の一角は堅調だった。日銀はETFとREITを合計240億円購入した。
4日は、日経平均株価が前日比89円36銭(1.05%)安で3営業日続落、TOPIXが前日比10.93ポイント(1.46%)安で3営業日続落した。3日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均株価が前日比258ドル08セント(2.36%)安と大幅続落し、10年9月23日(1万662ドル42セント)以来の安値水準だった。S&P500株価指数も大幅続落し、ナスダック総合株価指数は大幅に4営業日続落した。米9月ISM製造業景気指数が51.6に改善して市場予想も上回ったため、ダウ工業株30種平均株価は序盤に前日比65ドル81セント上昇する場面もあった。しかし、ギリシャ政府が「11年、12年の財政赤字の対GDP(国内総生産)比率が目標を上回る見込みとなった」と発表したため警戒感が強まった。この流れを受けて日経平均株価は前日比119円09銭安と売り先行でスタートした。午前の中盤には前日比186円24銭安の8359円24銭まで下落し、9月26日に付けた終値ベースの年初来安値8374円13銭を下回る場面があった。3日のユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの融資第6弾の決定が先送りされるなど、目立った進展がなかったため警戒感が強まった。ユーロ・円相場で1ユーロ=100円台~101円台のユーロ安・円高水準だったことも弱材料視された。ただし午後に入ると、米国の株価指数先物取引が堅調だったことなどを受けて、徐々に下落幅を縮小する展開となった。東証1部市場の値下がり銘柄数は1287(全体の77%)で、売買代金は1兆3182億円だった。セクター別には、景気敏感関連、輸出関連が総じて軟調だったが、精密機器、SNS関連などが上昇した。日銀はETFとREITを合計180億円購入した。
5日は、日経平均株価が前日比73円14銭(0.86%)安で4営業日続落、TOPIXが前日比9.93ポイント(1.35%)安で4営業日続落した。4日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比153ドル41セント(1.44%)高と3営業日ぶりに反発した。S&P500株価指数も3営業日ぶりに反発し、ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。欧州株式市場の下落を受けて売り先行でスタートし、ダウ工業株30種平均株価が前日比250ドル81セント下落する場面もあった。しかしバーナンキ米FRB議長が議会証言で追加緩和策の可能性に言及したことに加え、終盤に英紙フィナンシャル・タイムズの「EU(欧州連合)各国の財務相が欧州金融機関の資本増強を協調して行なう方法を検討している」との報道を好感し、買い戻し優勢となって上昇に転じた。米8月製造業新規受注は前月比0.2%減少したが、予想の範囲内として影響は限定的だった。この流れを受けて日経平均株価は前日比35円31銭高と買い先行でスタートした。しかし買いが続かず取引開始後まもなく下落に転じた。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによるイタリア格付け引き下げが嫌気されてユーロ・円相場が円高方向に振れたことや、EFSF(欧州金融安定基金)機能拡充に関するユーロ各国の議会批准でスロバキアは連立政権のパートナーとの協議が不調と伝わったことが弱材料視された。午後に入ると日経平均株価は前日比113円11銭安の8343円01銭まで下落し、3月15日(8227円63銭)以来の安値水準となった。またTOPIXは取引時間中に724.77ポイントまで下落し、3月15日の取引時間中の安値725.90ポイントを割り込んだ。また終値は726.25ポイントとなり、9月26日の終値728.85ポイントを割り込んで年初来安値を更新した。東証1部市場の値下がり銘柄数は1416(全体の85%)に達し、売買代金は1兆3080億円だった。セクター別には、景気敏感関連、輸出関連が総じて軟調だった。日銀はETFとREITを合計180億円購入した。
6日は、日経平均株価が前日比139円04銭(1.66%)高で5営業日ぶりに反発、TOPIXが前日比10.61ポイント(1.46%)高で5営業日ぶりに反発した。5日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比131ドル24セント(1.21%)高と続伸し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数も続伸した。9月ADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数が前月比9万1000人増加して市場予想を上回った。米9月ISM非製造業景気指数は53.0と前月比小幅に低下したが市場予想を上回った。このため景気に対する警戒感が和らいだ。メルケル独首相などEU首脳から域内銀行の自己資本増強についての発言が相次ぎ、欧州株式市場が大幅に上昇したことも好感された。この流れを受けて日経平均株価は前日比80円85銭高と買い先行でスタートした。ただし買い戻し一巡後は高値圏でモミ合う展開となり、午後に入ると上昇幅をやや縮小してモミ合う展開となった。アジアの主要株式市場の大幅上昇は支援材料だったが、日銀金融政策決定会合(6日~7日)、ECB理事会(6日)、米9月雇用統計(7日)などの重要イベントを控えていたため様子見ムードも広がった。米アップル共同創業者で会長のスティーブ・ジョブズ氏の死去が伝えられたが、市場の反応は限定的だった。東証1部市場の値上がり銘柄数は1321(全体の79%)で、売買代金は1兆610億円と低水準だった。セクター別には、景気敏感関連、輸出関連などが総じて上昇し、非鉄金属、機械、電機などの主力銘柄の買い戻しが目立った。一方で、建設、小売など内需関連の一角は利益確定売りが優勢だった。
週末7日は、日経平均株価が前日比83円60銭(0.98%)高で続伸、TOPIXが前日比4.69ポイント(0.64%)高で続伸となった。6日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比183ドル38セント(1.68%)高と大幅に3営業日続伸し、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数も3営業日続伸した。ECB(欧州中央銀行)理事会で利下げは見送られたが、銀行に対する無制限の資金供給期間の延長など流動性供給策の拡充を決定し、EU(欧州連合)各国が域内銀行に対する資本注入に踏み切るとの観測も強まり、金融システム不安に対する警戒感が和らいだ。新規失業保険申請件数は40万1000件で前週比増加したが、市場予想ほど悪化しなかったことも安心感につながった。この流れを受けて日経平均株価は前日比71円20銭高と買い先行でスタートし、買い一巡後は小高い水準でモミ合う展開だった。午後の序盤になると、ユーロ・円相場で1ユーロ=103円近辺に円が下落したことや、アジアの主要株式市場が上昇したことも安心感につながり、前日比141円55銭高まで上昇する場面もあった。しかし、米9月雇用統計や日本市場の3連休(8~10日)を控えていたため、午後の中盤以降になると次第に上昇幅を縮小する展開となった。日銀金融政策決定会合では、現行の政策金利据え置きを決定したが追加緩和策が見送られ、市場の反応は限定的だった。東証1部市場の値上がり銘柄数は967(全体の58%)にとどまり、売買代金は1兆308億円と低水準だった。セクター別には、景気敏感関連を中心に買い戻され、機械、商社、不動産などの上昇が目立った。一方では、弱材料の出た主力銘柄の下落も目立った。
7日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比20ドル21セント(0.18%)安と4営業日ぶりに小幅反落した。S&P500株価指数とナスダック総合株価指数も4営業日ぶりに反落した。注目の米9月雇用統計では、非農業部門就業者数が前月比10万3000人増加して市場予想を上回った。レーン欧州委員の「銀行資本増強策について10月のEU首脳会議で合意できる見通し」との発言も、金融システム不安後退への期待感を高めた。このため序盤は買いが先行し、前日比108ドル72セント高まで上昇する場面もあった。しかし、格付け会社フィッチ・レーティングスによるイタリアとスペインの格付け引き下げなどが警戒感につながり、前日までの3営業日合計で468ドル03セント(4.40%)上昇していたこともあり、短期的な利益確定売りが優勢になった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・『四面楚歌にあって新しい展開を探る相場』を予想=犬丸正寛の相場展望(2011/10/07)
・中間期好調のポプラ響かず6日続落、通期は最終赤字(2011/10/07)
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2011/06/08)
・犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
