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【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】ギリシャのデフォルト懸念、EFSFの機能拡充問題が焦点
【外国為替市場フューチャー:10月3日~7日の週のユーロ・円相場】
■ECBの利下げ観測後退の影響には注目
来週(10月3日~7日)のユーロ・円相場については、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、ユーロ圏のソブリンリスクと金融システム不安、さらにユーロ圏のリセッション(景気後退)懸念が強い状況に変化はなく、警戒感の落ち着き次第の展開だろう。またECB(欧州中央銀行)の利下げ観測後退の影響も注目点だろう。
前週(9月26日~30日)のユーロ・円相場は、26日の東京市場で01年6月以来となる1ユーロ=101円90銭台まで円が上昇した。ギリシャのデフォルト懸念、ユーロ圏のソブリンリスクと金融システム不安、さらにユーロ圏のリセッション懸念が強まり、ユーロ売りが加速した。その後はユーロが買い戻され、概ね1ユーロ=103円台~104円台で推移したが、基本的にはユーロ安の状況が続いている。
ギリシャに対する次回融資の問題については、EU(欧州連合)、ECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)のトロイカ合同調査団によるギリシャ査定が行なわれ、その報告書に基づいてユーロ圏財務相会合で決定される予定だが、当初の10月上旬の融資というスケジュールが遅れる模様であり、不透明感が増している。
EFSF(欧州金融安定基金)の機能拡充に関しては、29日にドイツ連邦議会が法案を可決したが、最終的にはユーロ加盟国の全会一致の同意が必要となるため、各国での採決が終了する10月中旬までは安心できないとの見方が広がった。さらに、今回の拡充案が各国で承認されても、債務国救済には規模的に不十分という見方が優勢だけに、警戒感を引きずる可能性が指摘されている。また、ユーロ加盟各国間の足並みの乱れを示す要人発言にも、警戒が必要となるだろう。
したがって、ギリシャのデフォルト懸念やEFSFの機能拡充問題の落ち着きが焦点という状況に変化はなく、こうした問題の動向次第では乱高下する可能性もあるだろう。ただし、ユーロ圏9月消費者物価指数速報値が8月から拡大して市場予想も上回ったため、ECBの利下げ観測が急速に後退している。一時的にユーロ買い戻しにつながる可能性もあるだけに、この影響に注目しておきたい。
次の重要イベントとしては、EU、ECB、IMFのトロイカ合同調査団とギリシャ政府の協議、10月3日のユーロ圏財務相会合、4日のEU財務相理事会、バーナンキ米FRB議長の議会証言、5日~6日のECB理事会、6日~7日の日銀金融政策決定会合、7日の米9月雇用統計などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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