NVIDIAらマグニフィセント・セブン、時価総額1兆ドル超が消失―AI投資減速懸念でハイテク株急落

5日の米株式市場で、人工知能(AI)インフラ投資の減速懸念から大型ハイテク株を中心に売りが広がり、マグニフィセント・セブン(M7)の時価総額は合計1兆ドル(約158兆円)超減少した。(Photo by Egor Komarov on Unsplash)[写真拡大]
5日の米株式市場で、人工知能(AI)インフラ投資の減速懸念から大型ハイテク株を中心に売りが広がり、マグニフィセント・セブン(M7)の時価総額は合計1兆ドル(約158兆円)超減少した。
売りは半導体メーカーやデータセンター関連企業にとどまらず、S&P500種株価指数の全セクターが下落した。ダウ工業株30種平均の下げ幅は1800ドルを超え、数百銘柄が直近の高値を大きく下回って取引を終えた。
■エヌビディア1社で4400億ドル超の減少
エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、メタ、テスラで構成されるM7は、合計で1兆ドル超の時価総額を失った。このうちエヌビディア1社で4400億ドル(約69兆5000億円)超を占め、市場の動向がこのAI半導体大手にいかに大きく左右されているかが浮き彫りになった。
エヌビディア株は9%超下落し、2026年の上昇分をすべて失った。5日終値時点の年初来騰落率は2.6%のマイナスとなった。同社の半導体はAI投資ブームの中核を担っており、急激な反転となった。
■主要3指数、2025年4月以来の大幅安
ナスダック総合指数は5.52%安、S&P500は4.36%安となった。ダウは前日比1833.06ドル(3.44%)安の5万1523.06ドルで取引を終えた。3指数とも、関税を巡る混乱でナスダックが5.82%、S&P500が5.97%、ダウが約5.5%下落した2025年4月4日以来の大幅安となった。
ナスダックと小型株で構成するラッセル2000はともに調整局面入りした。調整局面は一般に、直近の終値ベースの高値から10%以上下落した状態を指す。
S&P500の情報技術セクターは7.30%安と、新型コロナウイルス禍で市場が急落した2020年3月16日以来の下落率を記録した。同日の同セクターの下落率は13.92%だった。
テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(ティッカー:XLK)は8.04%下落し、これも2020年3月16日以来の大幅安となった。売買高は3300万口超と、30日平均の920万口の3倍を上回った。
S&P500の資本財セクターは4.12%安と、2025年4月4日以来の下落率となった。
■値下がり銘柄が圧倒
売りの広がりは騰落銘柄数にも表れた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄が2344、値上がり銘柄はわずか416と、6対1に迫る比率となった。ナスダックでは値下がり4166、値上がり855と、約5対1だった。
「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(Cboe)のボラティリティー指数(VIX)は11.57ポイント上昇し、3月31日以来の高水準に達した。上昇幅は、15.29ポイント上昇した2025年4月4日以来の大きさだった。
■S&P500の3分の1超が高値から20%以上下落
5日の急落は、主要指数の陰で多くの個別銘柄がすでに大きく値を下げていた実態も浮き彫りにした。
S&P500構成銘柄のうち174銘柄(34.6%)が、52週高値を少なくとも20%下回った。この中にはエヌビディア、アルファベット、インテル、オラクル、マイクロン・テクノロジー、キャタピラーが含まれる。
対象を広げると、310銘柄(61.6%)が年初来高値を少なくとも10%下回った。ナスダック100の状況はさらに深刻で、59銘柄(58.4%)が52週高値を20%超下回り、72銘柄(71.3%)が10%超下落した。
■6日はハイテク株が反発
翌6日の米市場では半導体株を中心に買い戻しが入り、ナスダックは前日比1.09%高の2万4579.42、S&P500は同0.31%高の7376.86で取引を終えた。ダウは同237.33ドル(0.46%)安の5万1285.73ドルと続落した。
エヌビディア株は2.78%高の186.64ドルとなり、年初来騰落率はプラスに戻った。ナスダックは反発後も10月の最高値を10%以上下回っており、調整局面にとどまっている。
※この記事はInternational Business Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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