YBA「YP302」発売、4.4mmと4ピンXLR対応のヘッドフォンアンプは71万5000円

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ブライトーンは、フランスのオーディオブランドYBAのプリアンプ兼ヘッドフォンアンプ「YP302」を2026年11月1日に国内発売した。税込価格は71万5000円。4.4mmと4ピンXLRのバランス出力を備え、11月7日に開催される「秋のヘッドフォン祭2026」で展示する。
■4種類のヘッドフォン出力を前面に搭載
YP302は、ヘッドフォンでの再生と、オーディオシステムの音量調整や入力切り替えを担うプリアンプの機能を一体化した据え置き機だ。前面には、バランス接続用の4.4mmと4ピンXLR、アンバランス接続用の6.35mmと3.5mmという計4種類のヘッドフォン端子を備える。
YBAの公表値では、バランス出力は32Ω負荷時に7.3W、300Ω負荷時に1200mW。アンバランス出力は32Ω負荷時に2.5W、300Ω負荷時に330mWとなる。同社は、ダイナミック型から平面磁界駆動型まで、駆動しやすさの異なるヘッドフォンを使って設計・テストしたと説明している。
4.4mmバランス接続の背景には、2016年にJEITA規格RC-8141Cに追加された5極コネクターの規格がある。日本ディックスが開発した「Pentaconn」は、この規格に準拠するプラグとジャックの商品名で、同社の登録商標だ。
4.4mm端子はソニーやAstell&Kernの製品でも採用されている。YP302は4ピンXLRを含む4種類の端子をそろえ、手持ちのケーブルがいずれかに対応していれば、変換アダプターを介さずに接続できる構成とした。
■デジタル操作とアナログ信号経路を両立する音量制御
音量制御には、Texas Instruments(TI)の「PGA2320」を採用する。デジタル信号で設定を受け取り、アナログ回路で音声のレベルを調整するICで、操作の仕組みと音声信号の通り道を分けている。
音量調整には、可変抵抗器を使う方法や、デジタル音声データを演算してレベルを変える方法などがある。TIの資料によると、PGA2320は抵抗網、アナログスイッチ、増幅回路を組み合わせ、抵抗網の接続点を切り替えて利得を設定する。音声信号はアナログのまま処理される。
制御には3線式のシリアルインターフェースを使う。ICの利得設定範囲は+31.5dBから-95.5dBまでで、0.5dB刻みに対応する。アナログ部の標準電源電圧は±15Vで、大きな電圧振幅の信号を扱える設計だ。TIはIC単体のダイナミックレンジを120dBとしている。
PGA2320には、音声波形がゼロ付近を通過するタイミングに合わせて利得を切り替え、音量変更時のノイズを抑えるゼロクロス検出機能もある。検出を有効にした場合、2回のゼロクロスを検出するか、16ミリ秒の待機時間が経過した時点で新しい設定を適用する。
■48VAの電源トランスと5インチ画面
電源部には48VAのUI型トランスを搭載する。ブライトーンはドイツ製と案内しており、PGA2320やYBA独自のコンデンサーとともに、主要な採用部品として紹介している。
YP302全体のメーカー公表仕様は、全高調波歪みと雑音の合計を示すTHD+Nが0.0004%、信号対雑音比を示すS/N比が105dB超。周波数特性は20Hz~40kHz(-1dB)となる。
本体サイズは幅320mm×高さ80mm×奥行き260mm、重量は6kg。前面に5インチのタッチスクリーンを備え、入力や出力の選択、音量などを操作できる。背面にはステレオのXLR入力とRCA入力を各2組、XLR出力とRCA出力を各1組装備する。
■Designシリーズで構成するオーディオシステム
YP302が属する新世代の「Design」シリーズは、YBAによるとミュンヘンのオーディオ展示会「High End 2025」で発表された。シリーズにはSACD/CDトランスポート「YT302」、単体DAC「YD302」、プリメインアンプ「YA302」、ストリーマーDAC「YM302」もある。
ブライトーンはYP302を、YD302とYA302の間に接続するプリアンプとしても位置付けている。ディスク再生やデジタル音源の変換、音量調整、増幅をそれぞれの機器に担わせ、同じシリーズでシステムを組める。
2026年11月3日時点の国内公式案内では、YT302とYD302もそれぞれ税込71万5000円。両機とYP302の3台を組み合わせた価格は計214万5000円となる。欧州のオーディオ媒体Hifi.nlは、2025年5月の紹介記事で、YP302とYT302の発売時の推奨価格を各3200ユーロ(約56万6000円)、供給開始予定を同年5月と報じていた。
YBAは、電子工学の教授だったイヴ・ベルナール・アンドレが1981年に設立したブランドだ。ブランド名は創業者の名前に由来し、フランスでの設計を掲げている。
YBAの公式沿革によると、2009年に中国・深圳を拠点とするオーディオメーカーShanlingが同社の株式を取得した。アンドレも株式を保有し、製品設計を継続している。YBAは2012年5月に国際市場で製品を再展開した。
■11月7日の秋のヘッドフォン祭で展示
ブライトーンは、11月7日11時~18時に開催される秋のヘッドフォン祭2026でYP302を展示する。会場はステーションコンファレンス東京の5階・6階で、ブライトーンのブースは6階「602A-D」の⑬だ。
主催するフジヤエービックの案内では、入場は無料で事前登録も不要。70以上の出展ブースで、170を超えるブランドのヘッドフォン、イヤフォン、プレーヤーなどを試聴できる予定だ。
会場の住所は東京都千代田区丸の内1-7-12、サピアタワー内。JR東京駅日本橋口に直結し、新幹線の日本橋口改札から徒歩1分、八重洲北口改札から徒歩2分でアクセスできる。
元記事: YBA YP302 Headphone Amp Ships to Japan with Pentaconn and XLR Balanced Support
※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。
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